アウグステンブルク家

アウグステンブルク家は、デンマークの王家であったオルデンブルク家（オレンボー家）の支流にあたります。アウグステンブルクはドイツ語名であり、デンマーク語名ではアウゴステンボー家（Augustenborg）と呼ばれます。正式な家名はシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン＝ゾンダーブルク＝アウグステンブルク（Schleswig-Holstein-Sonderburg-Augustenburg）です。

家名の由来となったアウゴステンボーは、南デンマーク地域のアルス島にある都市です。かつてドイツ帝国領だった時代もありますが、現在はデンマークの都市となっています。

現在のデンマークとノルウェーの王家であるグリュックスブルク家と同じく、デンマーク王フレゼリク2世の弟であるゾンダーブルク公ハンスに始まるゾンダーブルク家の支流です。ハンスの孫の一人であるアウグステンブルク公エルンスト・ギュンターを直接の祖としています（グリュックスブルク家はエルンスト・ギュンターの弟、ベック公アウグスト・フィリップの子孫です）。

主な人物

カール・アウグスト（クリスチャン・アウグスト、1768年 - 1810年）：ノルウェー副王、スウェーデン王太子を務めました。
カロリーネ・アマーリエ（1796年 - 1881年）：デンマーク王クリスチャン8世の王妃です。
クリスチャン・アウグスト2世（1798年 - 1869年）：アウグステンブルク公であり、シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン問題における中心人物の一人でした。
フリードリヒ8世（1829年 - 1880年）：アウグステンブルク公、シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン公です。
アウグステ・ヴィクトリア（1858年 - 1921年）：ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の皇后です。

関連項目

オルデンブルク朝：アウグステンブルク家の本家にあたるデンマーク王家です。
グリュックスブルク家：同じくオルデンブルク家の支流で、現在のデンマークとノルウェーの王家です。
シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン問題：19世紀にデンマークとドイツの間で領有権が争われた地域を巡る問題です。
第一次シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン戦争：1848年から1851年にかけて起こった戦争です。
第二次シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン戦争：1864年に起こった戦争です。
シュレースヴィヒとホルシュタインの統治者一覧
フレデリク7世 (デンマーク王)
* アルス島

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