アウグスト・ヴィルヘルム (ブラウンシュヴァイク＝ヴォルフェンビュッテル公)

アウグスト・ヴィルヘルム（1662年3月8日 - 1731年3月23日）は、ブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公の一員であり、1714年から1731年までヴォルフェンビュッテル侯を務めました。彼はアントン・ウルリヒ公の三男として生まれ、兄にルートヴィヒ・ルドルフがいました。

アウグスト・ヴィルヘルムは、父アントン・ウルリヒとは異なり、政治に対して強い関心を持っていませんでした。そのため、彼は国政を自ら積極的に取り仕切ることはなく、その多くを大臣たちに委ねていました。しかし、彼に委ねられた大臣たちは必ずしも有能とは言えず、そのためにヴォルフェンビュッテル侯領の政治は停滞したと言われています。

彼は生涯で3度の結婚を経験しています。最初の結婚は1681年、伯父であるルドルフ・アウグストの娘、クリスティーネ・ゾフィーとの間でした。しかし、クリスティーネ・ゾフィーは1695年に亡くなり、アウグスト・ヴィルヘルムは最初の妻を失いました。

同じ年の1695年、アウグスト・ヴィルヘルムは再び結婚します。相手はシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン＝ゴットルプ公クリスティアン・アルブレヒトの娘、ゾフィア・アマーリアでした。しかし、ゾフィア・アマーリアもまた1710年に亡くなり、彼は再び妻を失うこととなりました。

1710年、アウグスト・ヴィルヘルムは3度目の結婚をします。相手はシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン＝ゾンダーブルク＝ノルブルク公ルドルフ・フリードリヒの娘、エリーザベト・ゾフィア・マリーでした。しかし、3度の結婚にも関わらず、彼には子供が生まれることはありませんでした。

1731年、アウグスト・ヴィルヘルムは子どものいないままこの世を去りました。彼の死後、ヴォルフェンビュッテル侯の地位は弟であるルートヴィヒ・ルドルフが継承することになりました。

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