アウディ・Q4 e-tron

アウディQ4 e-tron：高級感と先進性を兼ね備えたEV SUV

アウディQ4 e-tronは、ドイツの自動車メーカーであるアウディが製造・販売する、プレミアムな電気自動車（EV）です。2019年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトモデルを基に、2021年に量産モデルが発売されました。SUVモデルと、よりスポーティなクーペスタイルの「スポーツバック」モデルがラインナップされています。

デザインとボディ

Q4 e-tronは、アウディのQ3とQ5の中間に位置するCセグメントSUVに属します。既存のアウディモデルの設計思想を踏襲しつつも、空力性能の向上を重視したデザインが特徴です。その結果、Cd値はSUVモデルで0.28、スポーツバックモデルで0.26という優れた数値を実現しています。新デザインのデイタイムランニングライトや水平基調のテールランプなど、Q4 e-tron独自のデザインディテールも随所に散りばめられています。全体的なシルエットは、アウディの既存モデルであるQ3やQ5と共通性が見られますが、洗練されたEVらしいスタイリングが魅力です。

室内空間とインテリア

室内は、アウディ最新のインテリアデザインコンセプトを採用。ドライバーを中心としたコックピットは、立体的なディスプレイ配置と、運転席側に傾斜したセンターディスプレイにより、優れた操作性を実現しています。直感的な操作を可能にする新しいデザインのシフターも採用されており、従来のP（パーキング）ポジションを省略、パーキングブレーキボタンを押してブレーキペダルを離すとイグニッションがオフになるという、斬新なシステムが導入されています。

パワートレインと性能

駆動方式は後輪駆動（RWD）と4輪駆動（4WD）が用意されています。RWDモデルはリヤモーター1基、4WDモデルはフロントに誘導モーター、リヤに同期モーターの2基のモーターを搭載しています。バッテリー容量は、当初55kWhと82kWhの2種類が設定されていましたが、2022年10月には55kWhモデルがカタログ落ちしました。モーターとバッテリーの構成は、SUVモデルとスポーツバックモデルで共通です。2023年8月現在、日本市場ではRWDで82kWhバッテリーを搭載した「40」モデルのみが販売されています。

生産と販売

アウディQ4 e-tronは、ドイツのツヴィッカウ工場と、中国の一汽大衆の仏山工場で生産されています。欧州市場では2021年6月から、日本市場では2022年11月から販売が開始されました。

まとめ

アウディQ4 e-tronは、アウディのブランドイメージを継承しつつ、EVとしての先進性も高いレベルで両立させたモデルです。洗練されたデザイン、快適な室内空間、そして力強いモーター性能は、多くのドライバーを満足させるに違いありません。既存モデルと共通性を持つデザインは、アウディユーザーにとって親しみやすさを感じさせる一方で、空力性能を重視したデザインは、EVとしての効率性も高く評価できます。日本市場においても、その魅力が広く受け入れられることが期待されます。

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