アウトストラーダ A33

アウトストラーダ A33（アスティ - クーネオ）について

アウトストラーダA33は、イタリア北部のアスティとクーネオを結ぶ高速道路であり、アウトストラーダ・アスティ - クーネオ、またはアウトストラーダ・デッレ・ランゲとも呼ばれています。この道路は、アスティとクーネオ間の交通を円滑にし、地域経済の発展に貢献することを目的として建設されました。全線約90kmの計画ですが、現在も一部区間は建設中です。

道路の構成

A33は、A6高速道路の一部を挟んで2つの区間に分かれており、全線開通時には総延長約90kmとなります。この高速道路は欧州自動車道路E74号線の一部であり、アウトストラーダ・アスティ - クーネオ株式会社によって管理されています。

開通状況

2015年には以下の3区間が開通しました。

クーネオとA6とのジャンクションを結ぶ23kmの区間
A6とマレーネのジャンクションからケラスコまでの8kmの区間
グアレーネからアスティ南までの20kmの区間

残りの区間（ケラスコ - グアレーネ間の17kmとアスティ南 - アスティ東/A21間の6km）は、現在建設中または計画段階にあります。

建設の進捗

2017年6月には、イタリア政府、欧州連合、アウトストラーダ・アスティ - クーネオ株式会社の間で、未建設区間の完成に関する合意がなされました。この合意に基づき、SATAPとSPAによる相互資金調達や外部ソリューションを活用して建設が進められています。長年の議論を経て、2019年8月1日に工事が承認され、2020年8月には工事が再開されました。

現在、未完成区間は2つです。

ロッディ - ヴェルドゥーノ間の5km区間（ロット2.6B）：2022年末に完成予定
ヴェルドゥーノ - ケラスコ間の4.9km区間（ロット2.6A）

歴史

1998年8月3日：法律295号により資金調達が決定。
2000年7月31日：閣僚評議会議長とピエモンテ州知事の間で覚書が締結され、工事が開始。
2007年5月7日：ANASとアウトストラーダ・アスティ - クーネオ株式会社との間で、建設および管理に関する契約が締結。
2007年5月23日：経済計画省庁間委員会(CIPE)が、GavioグループのSias社がアウトストラーダ・アスティ - クーネオを管理することに合意。総投資額は約20億ユーロ。
2008年1月31日：コンセッション契約が監査裁判所に登録。
2008年2月11日：監査裁判所による承認判決が登録され、合意が有効化。
2008年2月21日：CIPEがクーネオ環状線の最初のロットの事前計画を承認。
2008年3月31日：ANASによって完成した区間(39.505km)が、アウトストラーダ・アスティ - クーネオ株式会社に引き渡されました。

開通区間

A6 - クーネオ区間

2005年7月：カッルのA6ジャンクションからサンタルバーノ・ストゥーラまでの11km区間が開通。
2012年2月20日：サンタルバーノ・ストゥーラからカステッレット・ストゥーラまでの区間と、クーネオ環状線の一部が開通。これにより、クーネオがイタリアの高速道路網に接続。

A6 - アスティ/A21区間

2007年3月27日：イーゾラ・ダスティとモッタ・ディ・コスティリオーレの間の区間が、舗装の疑いで差し押さえられたが、後に解除。
2007年4月16日：イーゾラ・ダスティからカスタニート出入口までの区間が開通。
2007年6月18日：A6のブラ - マレーネとケラスコの区間が開通。
2012年7月23日：イーゾラ・ダスティからロッカ・スキアヴィーノまでの区間が開通。

関連企業

アウトストラーダ・アスティ - クーネオ株式会社は、2006年3月23日に設立され、A33の計画、建設、維持管理を行っています。2007年11月21日の省庁間法令により、運輸省のコンセッショネアとなっています。

道路構造

この高速道路には、20kmを超える高架橋、橋、トンネルがあり、出入口は11箇所です。各車線は幅3.75mで、緊急車線も備わっています。

今後の展望

残りの建設区間の完成により、A33はアスティとクーネオ間の重要な交通路としての役割を果たすことが期待されます。完成後には地域間の連携が強化され、経済活動の活性化に繋がると考えられます。

関連情報

アウトストラーダ・アスティ - クーネオ株式会社公式サイト

その他

この高速道路の建設と運営は、地域の発展に大きく貢献しています。今後も、安全で効率的な交通インフラを提供していくことが期待されます。

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