アウトストラーダ A8

アウトストラーダ A8：ミラノとヴァレーゼを結ぶ幹線道路

アウトストラーダA8は、イタリアのロンバルディア州に位置し、ミラノとヴァレーゼを結ぶ重要な高速道路です。この道路は、アウトストラーダA9と合わせて「アウトストラーダ・デイ・ラーギ（湖のアウトストラーダ）」とも呼ばれています。

歴史

アウトストラーダA8の歴史については、「アウトストラーダ・デイ・ラーギ」のページで詳細が確認できます。

現在の状況とルート

A8は、ミラノを起点とし、ギザッロのオーバーパスからA4とのジャンクションである「フィレンツェの交差点」に接続します。ライナーテでA9がコモ方面に分岐し、A8はヴァレーゼ方面へ進みます。ガッララーテではA8/A26分岐路を介してA26に接続し、A60ヴァレーゼ環状線とのジャンクションを過ぎると、ラッコルド・アウトストラダーレ SS707 ガッツァーダ-ヴァレーゼとしてヴァレーゼ市街地まで続いています。

この道路は、ミラノへの通勤交通を支える重要な役割を担っており、イタリアとヨーロッパ諸国を結ぶ物流にも不可欠です。

最近では、ミラノ・マルペンサ空港への接続道路、ライナーテまでの4車線化、ガッララーテまでの3車線化、そしてA52ミラノ北環状線に接続するフィエラ・ミラノの新ジャンクション建設など、大規模な工事が実施されています。

運営はイタリア高速道路会社が行っており、ミラノ北料金所とガッララーテ北料金所の2つの本線料金所が設置されています。

電子速度制御

Safety Tutorシステムによる速度監視が、以下の区間で実施されています。

ミラノ方面：ガッララーテとレニャーノの間
ヴァレーゼ方面：オリッジョ西とブスト・アルシーツィオの間

ルート詳細

公式な距離はミラノを起点とし、A9も同様です。ミラノ方面の距離は参考情報です。A8はアッツァーテ-ブグッジャーテジャンクションの先で終わり、SS707ガッザーダ-ヴァレーゼ接続路に名前を変え、ヴァレーゼ市街地まで4.5km続きます。SS707に切り替わった最初の1.7kmは、1994年に片側2車線化され、制限速度は110km/hです。ヴァレーゼ方面は1車線に近づくにつれて制限速度が90km/h、70km/h、50km/hと段階的に下げられ、残りの区間は片側1車線で制限速度70km/h、追い越し禁止となります。この1車線区間にヴァレーゼ・ヴィア・ガスパロットという出入口があります（ヴァレーゼ方面は出口のみ、ミラノ方面は入口のみ）。

工事

2004年に承認されたA9の3車線化拡張計画はA8にも影響を与え、ミラノ北料金所とA9ライナーテジャンクションの間で5車線化工事が行われました。この工事は2015年のミラノ万博に合わせて一部区間が先行して完了し、残りの工事は2019年に開始されました。

A8/A26 ガッララーテ-ガッティコ分岐路

A8/A26ガッララーテ-ガッティコ分岐路は、ガッララーテ付近でA8に接続し、ガッティコ＝ヴェルーノ近くでA26に接続します。A26のジェノヴァ方面とシームレスに接続し、A26の北方面にもランプ経由でアクセス可能です。この分岐路は、ドモドッソラやシンプロンからミラノ、イタリア半島への交通を直接接続するために設計されました。

1925年に構想されたこの道路は、アウトストラーダ・デイ・ラーギの3番目の分岐路として、両方向とも片側2車線で建設されました。1988年に開通したセスト・カレンデ-ヴェルジャーテからガッティコ＝ヴェルーノまでの区間は片側3車線です。

この分岐路は、イタリアのアウトストラーダ内部番号ではA8の分岐路D08とされ、1999年の法令でA8/A26dirと分類されましたが、標識上はA26-8またはA8/A26と表示されています。この区間のみ独立した料金体系と距離表示が採用されています。

この分岐路は、A8との接続部から13.5kmの区間で12月20日から4月15日まで冬季装備が義務付けられています。

公式の距離は、A8との分岐部を起点としており、逆方向の距離は非公式の参考情報です。

脚注

注釈:

出典:

関連項目

アウトストラーダ
アウトストラーダ一覧

もう一度検索