アウトバーン 1

ドイツ アウトバーン1号線（A1）

アウトバーン1号線（Bundesautobahn 1、BAB 1 または A 1）は、ドイツを南北に縦断する重要な高速道路です。シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州のオルデンブルク・イン・ホルシュタインから、ザールランド州のザールブリュッケンまで、全長約730kmにわたって延びています。

概要

A1は、ドイツ北部の主要港湾都市であるハンブルクを経由し、ルール地方などの工業地帯を結ぶ、物流の大動脈としての役割を担っています。特に、ハンブルク以北の区間は、スカンジナビア半島とドイツを結ぶ「鳥 линия（Vogelfluglinie）」の一部であり、デンマークのコペンハーゲンへの橋梁建設も計画されています。

リューベックからルール地方南部（ドルトムント付近）までの区間は、「ハンザ線（Hansalinie）」とも呼ばれています。道路は通常、双方向に2車線または3車線で構成されています。

しかし、交通量の多い区間では、慢性的な渋滞が発生しています。特に、ハンブルク周辺、連休中のハンブルクとミュンスター間、そして道路工事によるドルトムントとケルン間などで頻繁に渋滞が発生します。ケルン周辺では、ラッシュアワー時に交通量が非常に多く（年平均日交通量100,000 - 120,000台）、特に南行きの車線では、一部区間が2車線しかないため、深刻な渋滞を引き起こしています。

2006 FIFAワールドカップ開催時には、交通緩和のため、一部区間に仮設の3車線が設けられましたが、幅が狭いため、制限速度は80km/hに制限されました。レーバークーゼンJCTからケルン西JCTまでの区間は、ケルン環状アウトバーンの一部を構成しています。

歴史

A1とA2の計画は、1920年代に始まりました。A1とA2のジャンクションであるカメナー・クロイツ（Kamener Kreuz）は1937年に開設され、ドイツ初のクローバー型ジャンクションの一つとなりました。ハンブルク南端周辺のA1は、エルベ川を渡る橋を含めて1962年に開設されました。このバイパスは、都市の両側に既に存在していたアウトバーンの区間を接続しました。

未完成区間と今後の計画

A1は、現在も北部で延伸工事が行われており、ハイリゲンハーフェン方面への延伸が計画されています。将来的には、プットガルテンまで延伸される可能性があり、フェーマルンベルト海峡を渡る橋を通じて、デンマークのコペンハーゲンまで接続されるかもしれません。

ケルン以南には未完成区間が存在し、完成の目処は立っていません。この未完成区間の代替路として、A48、A61などの道路が利用されています。

関連項目

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