アオイ電子

アオイ電子株式会社の概要

アオイ電子株式会社（アオイでんし）は、香川県高松市を本社とする著名な電子部品メーカーです。この企業の歴史は1962年に設立された和光工業株式会社から始まり、その後電子部品の製造に特化する形で事業転換が行われました。1970年には高松工場でリード付ダイオードの製造を開始し、国内外にその技術力を評価されるようになりました。

沿革

アオイ電子の沿革を見てみると、1962年に和光工業株式会社が設立されたことがスタート地点です。1969年には電子部品製造に転換し、アオイ電子株式会社へと商号を変更。これに続いて、株式会社東洋電具製作所（後のローム）との資本提携が結ばれ、同年に高松工場も開設されました。1971年からは本格的にロームのダイオード製造が業務に加わり、1972年には独自のIC製造部を設立しました。

1970年代には、観音寺工場が開設され、特に1974年から抵抗器の製造を開始したことで、製造ラインが更に充実しました。1976年からはサーマルプリントヘッド（TPH）の生産も開始し、1977年にはアオイ独自のTPH技術を確立しました。このように、アオイ電子は自社の技術開発に注力し続け、多様な製品を市場に提供してきたのです。

1985年には休眠会社との合併を行い、株式の額面変更が行われました。そして1988年にはロームとの資本提携を解消し、2000年には東京証券取引所2部に上場を果たします。近年では、2013年に株式会社ルネサスハイコンポーネンツの全株式を取得し、商号をハイコンポーネンツ青森株式会社に改称しました。2016年にはテラプローブから青梅エレクトロニクスの全株式を取得しました。

さらに、2025年にはシャープ三重事業所第二工場の土地の売買契約を締結し、成長を続けています。

製品情報

アオイ電子は、ICやモジュール基板、サーマルプリントヘッド、抵抗器といった多様な製品ラインを展開しています。これらの製品は、国内外の電子機器に使用されており、技術力と信頼性が評価されています。

社会貢献と奨学金制度

アオイ電子株式会社は、地域に対する恩返しの一環として一般財団法人大西・アオイ記念財団を設立しています。この財団は、創業者の大西通義とアオイ電子が共同で運営し、香川県に根付いた貢献活動を行っています。特に奨学金制度は、大学生や高専専攻科生などを対象にしており、返還の義務がなく、入社等の付帯義務もない形式を採っています。給付額は月額80,000円で、最大4年間もしくは2年間の支援が行われます。採用予定人数は約25名で、理工系大学への進学を考える高校生からの採用が中心となる見込みです。

このように、アオイ電子株式会社は長い歴史と共に技術の発展を遂げ、地域社会への貢献も重視しています。

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