アオミオカタニシ

アオミオカタニシ (青身陸田螺)

アオミオカタニシ（学名：Leptopoma nitidum）は、ヤマタニシ科に属する陸生の貝類です。この貝は特に南西諸島、台湾、そしてパプアニューギニアに生息しており、奄美群島では絶滅したと見られています。

分布の概要

アオミオカタニシは、主に南西諸島と呼ばれる地域に広く見られます。具体的には、奄美群島（奄美大島、徳之島、与論島）、沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島といった地域に分布しています。しかし、奄美群島ではすでに絶滅していると考えられており、他の地域でも分布が減少している傾向にあります。この分布の範囲は主に森林密集地や石灰岩地域に限定されており、特定の生息環境によってその生活が制約を受けるのです。

生息環境と生態

この貝は基本的には石灰岩地域の森林内で生息していますが、公園や農地近くでも確認されることがあります。アオミオカタニシは樹上に住む巻貝で、主に樹木の幹や葉の裏側、さらにはゲットウやクワズイモなどの植物に付着して生活します。また、冬季には落ち葉や枝が堆積する林床のリター内で隠れる姿が観察されます。主に、樹皮に生じるコケなどを食べているとされています。

形態的特徴

アオミオカタニシは、その名の通り美しいグリーンの色合いを持っており、他の陸生貝と見分けやすい特徴があります。緑色は殻ではなく、その体表面である外套膜の色であり、実際の殻は半透明で白色です。したがって、死骸を見つけた場合、乳白色のため目立ちやすいので注意が必要です。大きさは、殻高および殻径ともに約15mmで、薄く、丸みを帯びた円錐形の形状をしています。殻口は円形で、外側に反り返っており、特に蓋がある点が一般的なカタツムリとは異なる特徴です。この蓋は生物の内部が外に出ると後方に開きます。また、アオミオカタニシは触角が１対しかなく、その基部に目がついているため、カタツムリとは明確に異なる点でもあります。

人間との関係

この貝は、沖縄方言では「オールーチンナン」と呼ばれており、

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