アカイイト (ゲーム)

アカイイト



『アカイイト』は、サクセスより発売されたPlayStation 2用ソフトを原作とする和風伝奇ホラーアドベンチャーゲームです。2004年に発売され、その独特な世界観と魅力的なキャラクター、そして複雑に絡み合うストーリーで多くのファンを魅了しました。2023年にはNintendo Switch版『アカイイト HD REMASTER』が発売され、再び注目を集めています。

概要



本作は、現代を舞台に「贄の血」という特殊な血を引く少女・羽藤桂(はとう けい)の視点から物語が展開されます。プレイヤーは桂となり、様々な登場人物との出会いや事件を通して、自らの運命を切り開いていきます。

ゲームシステムとして特徴的なのは「吸血システム」です。また、エンディングは32種類存在し、桂の生死や結末によって様々な展開が用意されています。トゥルーエンドを迎えるためには、特定のルートをクリアする必要があるなど、「ルート封印」システムも採用されています。

ストーリー



10年前に火事で家族を失った過去を持つ主人公・羽藤桂は、母親の死をきっかけに、亡き父の故郷である経観塚村を訪れます。そこで彼女は、自らが「贄の血」を受け継ぐ者であること、そしてその血を巡る数奇な運命に巻き込まれていくことを知るのでした。

登場人物



羽藤 桂(はとう けい)
本作の主人公。16歳の女子高生。和風文化を愛する一方、過去の記憶を失っています。
千羽 烏月(せんば うづき)
鬼を斬ることを使命とする少女。凛とした佇まいが特徴です。
若杉 葛(わかすぎ つづら)
続編『アオイシロ』の主人公・小山内梢子の従姉。
浅間 サクヤ(あさま さくや)
ルポライター兼フォトグラファー。男勝りな性格ですが、料理が得意です。
ユメイ
オハシラサマとして主を封印し続ける使命を持つ存在。桂を最優先に行動します。
ノゾミ、ミカゲ
桂の血を狙う鬼。
ケイ

羽藤 柚明(はとう ゆめい)
桂の従姉。10年前の火事で消息を絶ち、死亡認定されています。
羽藤 真弓(はとう まゆみ)
桂の母親。翻訳家でしたが、物語開始前に病死しています。
羽藤 正樹(はとう まさき)
桂の父親。10年前の火事で死亡。サクヤとは旧知の仲でした。
羽藤 笑子(はとう えみこ)
桂の祖母。桂が小学生の頃に亡くなっています。
カグヤ
約1300年前に主を封印したオハシラサマ。
千羽 明良(せんば あきら)
烏月の兄。鬼切りの剣士でしたが、既に故人。
奈良 陽子(なら ようこ)
桂の親友。明るい性格で、桂のことをいつも気にかけています。
東郷 凛(とうごう りん)
桂の親友。大企業の令嬢で、時代劇好き。
秋田(あきた)
経観塚駅の駅長。
主(ぬし)
オハシラサマによって封印されている古き神。
鈴鹿(すずか)
ドラマCDに登場する謎の女性。
益田 貞子(ますた さだこ)
コミック版に登場する桂の先輩。

用語解説



贄の血
特殊な力を持つ血。人外の者が飲むと強大な力を得られる。
オハシラサマ
人としての肉体を捨て、魂のみでご神木に宿る存在。不老となる。

人間に危害を加える人外の者の総称。本作では様々な鬼が登場する。
邪眼
鬼が持つ赤い瞳。精神干渉系の力を持つ。

エイプリルフール企画



公式サイトでは、毎年エイプリルフールに凝った嘘企画が展開されていました。

2005年: 『コクジョウ』体験版配布
2006年: 贄の血の通信販売
2007年: 若杉グループ公式サイト設立

スタッフ



プロデューサー: 本間志乃、戸田淳一
キャラクターデザイン/原画: Hal(ハル)
シナリオ: 麓川智之
音楽: MANYO(Little Wing)

楽曲



オープニングテーマ: 『廻る世界で』
作詞: 麓川智之 / 作曲・編曲: MANYO(Little Wing) / 歌: 霜月はるか / riya
エンディングテーマ: 『旅路の果て』
作詞: 麓川智之 / 作曲・編曲: MANYO(Little Wing) / 歌: riya / 霜月はるか

関連作品



漫画: アカイイト-花影抄-
ドラマCD: アカイイトドラマCD 「京洛降魔」
サウンドトラック: アカイイト オリジナルサウンドトラック
イメージCD: アカイイトイメージCD「いつかのひかり」
書籍: アカイイト 設定解説ファンブック、アカイイト 絆の記憶、アカイイト&アオイシロ公式アートワークス
DVD: ART CLIP DVDデジタル画集 アカイイト

関連項目



* アオイシロ

『アカイイト』は、美しいグラフィック、印象的な音楽、そして奥深い物語が織りなす、唯一無二の世界観を持った作品です。和風伝奇ホラーというジャンルに興味のある方はもちろん、アドベンチャーゲームファンにもおすすめです。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。