アキュラ・CDX

アキュラ CDXの概要

アキュラ CDXは、本田技研工業の中国合弁会社である広汽本田汽車が製造する小型クロスオーバーSUVです。2016年4月に北京モーターショーでお披露目された後、同年7月29日に正式な発売が開始されました。このモデルは広州市に位置する広汽本田汽車の増城工場で生産されており、アキュラのラインナップの中でも最も小型のモデルです。

デザインとプラットフォーム

CDXは、中国市場向けに開発されたモデルであり、ホンダが展開するヴェゼルを基にしたプラットフォームを使用していますが、外観寸法はホンダ・CR-Vに近いものとなっています。外装デザインは、従来のアキュラに見られたビークグリルではなく、新たにペンタゴングリルを採用することで、より現代的な印象を与えるものに仕上がっています。このデザイン言語は、2016年1月の北米国際オートショーで発表されたプレシジョンコンセプトに基づいています。

CDXは、マクファーソンストラット式のフロントサスペンションと、車軸式もしくはド・ディオン式のリヤサスペンションを取り入れ、電子制御ダンパーを装備しているため、走行性能が高く、快適なドライブが可能です。

エンジンと性能

エンジンには、ホンダ・シビックと共通のL15B型 1.5L 直4 DOHC VTECターボを採用しています。このエンジンは、トルコン付きの8速DCTと組み合わせられ、FWD（前輪駆動）またはAWD（四輪駆動）の駆動方式を選択できるため、様々な走行条件に対応できます。

CDXは、中国市場向けに設計されたことにより、パワーと効率の両立を追求しています。この車両は十分なパワーを持ちながら、燃費性能も考慮されているため、日常使いに適したSUVとして位置付けられています。

フェイスリフトとスポーティな仕様

2018年には新しいフェイスリフトが発表され、その際にハイブリッドモデルとしてアコードハイブリッドのパワートレインを搭載したスポーツハイブリッドも登場しました。このハイブリッドモデルは、LFA1型 2.0L 直4 DOHC i-VTECエンジンが搭載され、パワーは107 kW（145 hp）に達します。これに135 kW（184 hp）の電気モーターが加わり、システムトータルで158 kW（215 hp）の性能を発揮します。

さらに2020年には、よりスポーティーな仕様であるA-SPECがラインナップに追加されました。このモデルは、ブラックアウト加工されたフロントグリルやツートンカラーのミラー、18インチホイールを装備しており、アグレッシブで存在感のあるデザインとなっています。

総評

アキュラ CDXは、中国市場での需要を反映しつつ、仕様の幅も持たせた魅力的なクロスオーバーSUVです。コンパクトなサイズと高い機能性を兼ね備えたこのモデルは、多様なニーズに応えることができます。現地市場に合わせたデザインと性能が融合し、特に都市部での使用に適した車両として好評を得ていることでしょう。

過去の情報や将来的な展開においても、CDXはアキュラのブランド戦略の中で重要な役割を果たし続けると期待されます。

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