ホンダ・CR-V

CR-V（シーアール-ブイ）

CR-Vは、本田技研工業が製造・販売する中型のクロスオーバーSUVです。その名は "Comfortable Runabout Vehicle" の頭文字を取ったものです。初代の登場は1995年で、その後も続く世代を重ねながら進化を遂げてきました。

概要

初代と2代目はシビックを基にしたプラットフォームで開発されましたが、3代目からは新しいグローバル・ライトトラック・プラットフォームに移行しました。これによって、動力性能はアコードに匹敵するものとなり、特に北米市場での人気が高まりました。全モデル共通で、全幅が1,700 mm以上のために3ナンバー規格のボディとなることが特徴です。さらに基本的には4WDが採用されており、一部にはFFも設定されています。

CR-Vは、その高い最低地上高により豪雪や悪路などでの走行性能に優れ、この特長を生かして公共機関などでも多く採用されてきました。また、競合にはトヨタ・RAV4がおり、同時期に登場したことからライバル関係にあります。2019年の世界販売台数では、RAV4が3位、CR-Vが4位にランクインし、共にSUV市場の人気を象徴する存在となりました。

世代別の進化

初代（RD1/2型：1995年 - 2001年）

オデッセイの次に登場したこのモデルは、コストパフォーマンスの高さとともに、クリーンなデザインが注目を集め、いち早く未来的なSUVスタイルを実現しました。特に居住性と実用性に重点が置かれ、軽量ボディと優れた走行安定性が話題になりました。

初代CR-Vは、発売直後から販売台数が好調で、特に寒冷地や積雪地域での需要が高くなりました。通常は3ナンバーSUVとして位置づけられ、良好な燃費性能と使い勝手の良さから、多くのユーザーに受け入れられました。

2代目（RD4/5/7型：2001年 - 2006年）

2001年にフルモデルチェンジを行い、エンジンはK20A型を搭載。4WDシステムも改良され、動力性能も大幅に向上しました。ユーザーからの評価が高く、特に北米市場では非常に高い人気を誇る一台となりました。

3代目（RE3/4型：2006年 - 2011年）

スタイリッシュなデザインを採用し、ボディサイズも拡大。日本市場のニーズに応じた装備や質感を大幅に向上させた結果、国際的な成功を収めました。さまざまな安全性能が標準装備され、快適な乗り心地が実現されています。

4代目（RM1/4型：2011年 - 2018年）

外観は空力性能を考慮したデザインへ進化し、インテリアも現代的で利便性が高められています。2.0Lと2.4Lのエンジンに加え、新開発の4WDシステムが導入され、さらに安定感ある走行性能を発揮しました。

5代目（RW1/2型：2016年 - 2022年）

新世代プラットフォームを採用し、ガソリン車とハイブリッドモデルを設定。特に後席の広さが向上し、荷室の使いやすさが際立ちました。安全運転支援システム「Honda SENSING」が全モデルに標準装備され、先進的な技術も取り入れられています。

現行モデル（6代目：2022年 - ）

新たにターボエンジンを搭載し、洗練されたデザインが魅力です。運転支援システムや快適なインテリアも強化され、現代のニーズに応えています。

CR-Vは、その多才な性能とデザインにより、各世代で進化し続け、今もなお多くのユーザーに支持される人気モデルです。

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