アキ・チェンバース

アキ・チェンバース：献身的なディフェンスが光るBリーガー

アキ・チェンバース（Montgomery Aki Chambers、1990年9月19日生まれ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロバスケットボール選手です。アフリカ系アメリカ人の父と日本人の母を持ち、日本国籍を有しています。ポジションはスモールフォワードとシューティングガードを兼任。

大学時代の挑戦と飛躍

カリフォルニア大学マーセド校に進学した際、バスケットボールチームが存在しなかったため、自らチーム創設に奔走。大学側との交渉、コーチの獲得、NAIAリーグへの加入手続きなどを主導しました。その結果、UC Merced Golden Bobcats が誕生し、自身も中心選手として活躍。2シーズン連続でAll-California Pacific Conference First Teamに選出され、2012-13シーズンにはカンファレンスの年間最優秀選手、NAIA Men's Basketball All-American Third Teamにも選ばれるなど、目覚ましい功績を残しました。

B.LEAGUEでの活躍

2013年、アーリーエントリーで浜松・東三河フェニックス（現三遠ネオフェニックス）と練習生契約を結び、その後選手契約。2014年には日立サンロッカーズ東京（現サンロッカーズ渋谷）へ移籍し、B.LEAGUE開幕以降は主力選手として活躍しました。2017年には千葉ジェッツへ移籍、2019年には横浜ビー・コルセアーズへ移籍。2019-20シーズンには、1試合あたりの出場時間、得点、リバウンド、スティールなどの各指標でキャリアハイを記録しました。

2021年オフには群馬クレインサンダーズへ移籍。2023年にはサンロッカーズ渋谷に7年ぶりに復帰。2024年7月には信州ブレイブウォリアーズへ移籍しました。

日本代表としての挑戦

2016年には日本代表候補に選出。2020年にはFIBAアジアカップ2021予選に向けての日本代表候補に初招集され、2021年11月には日本代表としてFIBAワールドカップアジア予選中国戦で初出場を果たしました。

プレースタイルと評価

アキ・チェンバースのプレースタイルの特徴は、何と言っても献身的なディフェンスです。バスケットボール専門誌HOOPの元編集長である柴田健氏は、アキ・チェンバースのプレイについて、「相手が嫌がることを何度もやり続ける」点を評価。相手の嫌なポジションに立ち、粘り強く追いかけるなど、チームディフェンスに不可欠な貢献をすると述べています。また、千葉ジェッツの大野ヘッドコーチは、ディフェンスでの存在感に加え、オープンスリーの成功率の高さも評価しています。

大学時代にスカウトした東野智弥ヘッドコーチ（当時）は、「自分自身にプレッシャーをかける真面目な選手。粘りがあるし、最後に伸びるプレイは日本人が持っていない身体能力」と評しています。本人も「自分の持ち味はディフェンス。守備にはプライドを持っている」と語り、ハードワークを徹底することでチームに貢献することを意識しています。

人柄とエピソード

座右の銘は「行動しなければ何も始まらない」。好きな食べ物はピザでベジタリアン。大学ではマテリアル・サイエンス・エンジニアリングで学位を取得しています。2019年には一般人女性との婚約を発表しています。

まとめ

アキ・チェンバースは、献身的なディフェンスと努力を惜しまない姿勢で、チームに貢献するプロバスケットボール選手です。日本代表としての活躍も期待される、今後の活躍が楽しみな選手の一人です。

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