アクサ

アクサ（AXA S.A.）の概要

アクサ（AXA S.A.）は、フランスに本拠を置く保険および金融サービスの大手グループです。保険業界で長い歴史を持ち、世界中で生命保険、損害保険、資産運用など多岐にわたる金融サービスを提供しています。顧客基盤は約8000万人に達し、運用資産総額はおよそ1兆3150億ユーロ（約196兆円）です。アクサはユーロネクスト・パリに上場する企業であり、その市場での地位を確立しています。

沿革

アクサの起源は1816年に設立された「Mutuelle de L'assurance contre L'incendie」にまで遡ります。第二次世界大戦後、フランスでは社会保障制度の整備により、民間保険会社の経営環境が厳しくなりましたが、アクサは戦略的な企業買収を重ねて成長しました。1978年には社名を「Mutuelles Unies」に変更し、1982年にはDrouot Groupを買収、その後1985年に「アクサ」という名称に改称されました。これにより、アクサはフランス国内での影響力を増し、名実ともに大手保険会社へと成長しました。

国際的な展開は1991年に始まりました。アメリカのニューヨークにある保険会社Equitableの子会社化を皮切りに、1999年にはガーディアン・ロイヤルの買収、2006年にはクレディ・スイス傘下のウィンタートウル・グループを取得、2012年にはHSBCの子会社を買収し、香港やシンガポール市場にも進出しました。最も注目すべきは、2018年に米国の大手損保企業XLグループを買収したことで、これによりグローバルな事業展開の幅が広がりました。

日本での事業展開

アクサが日本に進出したのは1994年7月のことです。この年にアクサ生命保険株式会社が設立され、1998年にはアクサ損害保険株式会社も設立されました。1999年7月には、アクサ損害保険がアクサダイレクト総合自動車保険の販売を開始し、徐々に日本国内でのプレゼンスを高めていきました。2000年には日本団体生命との共同による「アクサニチダン保険ホールディング」を設立し、さらなる成長を目指しました。

2004年にはアクサ損害保険がアクサジャパンホールディングの傘下に入り、次第にグループ会社としての役割が強まりました。2008年にはSBIアクサ生命保険株式会社の営業を開始し、その後SBIアクサ生命保険はアクサジャパンホールディングの子会社になり、名称をネクスティア生命保険株式会社に変更しました。2014年にはアクサジャパンホールディングがアクサ生命保険を合併し、アクサ生命保険として新たなスタートを切りました。

2019年4月には「アクサ・ホールディングス・ジャパン」が設立され、アクサ生命保険、アクサ損害保険、アクサダイレクト生命保険が同社の傘下に統合されました。これにより、アクサは日本でのプレゼンスをさらに強固なものにしています。

まとめ

アクサは、歴史的な背景とともに国内外での影響力を増し続けています。顧客とともに成長する姿勢を保ちながら、今後のさらなる進展に期待が寄せられています。

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