アクターズ・ショート・フィルム

アクターズ・ショート・フィルム

『アクターズ・ショート・フィルム』は、WOWOWの開局30周年を記念してスタートした特別なプロジェクトです。この企画では、俳優が監督としてショートフィルムを制作し、その作品が短編国際映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア（SSFF & ASIA）」でグランプリを目指します。この一連の活動は俳優の新たな表現の場を提供し、質の高い短編映画の制作を促進することを目的としています。

プロジェクトの概要

このプロジェクトは、俳優たちのクリエイティビティを引き出すことを目的としており、毎回5名の俳優が選ばれ、それぞれが短編映画を監督します。作品は25分以内、予算は共通で、原作物は禁止とされています。また、特筆すべきは、監督自身が作品に出演することが義務付けられている点です。

アクターズ・ショート・フィルム1

2021年には第一弾が配信され、磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來の5人の俳優が監督を務めました。この取り組みは、世界中から集まる5,000本を超える作品の中から、映画評論家や視聴者の投票によって選ばれた作品がSSFF & ASIAに出品される仕組みになっています。

また、2021年には森山未來が監督した『in-side-out』がオフィシャルコンペティションにノミネートされました。

アクターズ・ショート・フィルム2

続く第2弾は2022年に配信され、青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子の5名が再び新しい物語を紡ぎました。この回も6,000本以上が集まる中で、各作品がSSFF & ASIAに挑戦し、2022年には伊藤沙莉が主演した『あんた』がベストアクターアワードを受賞しています。

アクターズ・ショート・フィルム3

2023年には第3弾が行われ、再び5名の監督がそれぞれの作品を制作しました。タイトルやストーリーは徐々に発表され、最終的には野村萬斎が監督を務めた『虎の洞窟』がジャパン部門のオーディエンスアワードを受賞しました。

アクターズ・ショート・フィルム4

現在進行中の第4弾は、2024年に行われる予定で、千葉雄大、仲里依紗、福士蒼汰、森崎ウィンの4人が新たに監督として名を連ねています。彼らは新しい挑戦を通じて、作品に新鮮な視点を持ち込むことでしょう。6月17日には、森崎ウィン監督の『せん（SEN）』がジョージ・ルーカスアワード（グランプリ）を受賞することが発表され、プロジェクトの成果がまた一つ大きく実を結びました。

まとめ

このプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム』は、俳優たちの新たな才能を引き出すだけでなく、短編映画制作の重要性を再認識させる素晴らしい試みです。今後の展開にも注目が集まります。

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