アクティビティモニタ

アクティビティモニタは、macOSに標準で搭載されているシステム監視ツールであり、Windowsにおけるタスクマネージャーに相当する機能を提供します。このツールを使用することで、システム上で実行されているプロセスをリアルタイムで監視し、CPU使用率、メモリ使用量、エネルギー消費量、ディスクへの読み書き状況、ネットワーク通信状況など、多岐にわたる情報を詳細に把握することが可能です。これにより、システム全体のパフォーマンスを把握し、問題発生時の原因特定やリソース管理に役立てることができます。

起動方法

アクティビティモニタは、以下の方法で起動することができます。

1. Launchpadから起動: Launchpadを開き、「その他」フォルダ内に格納されているアクティビティモニタのアイコンをクリックして起動します。
2. Spotlight検索から起動: Spotlight検索（画面右上隅の虫眼鏡アイコンをクリック、または`Command + Space`キーで起動）に「アクティビティモニタ」と入力し、検索結果から選択して起動します。
3. 強制終了ウィンドウ: `Command + Option + Esc`キーを同時に押すと、アプリケーションの強制終了ウィンドウが表示されます。このウィンドウは、アプリケーションのプロセスを強制的に終了させる機能しか持っていませんが、アクティビティモニタの簡易版として利用可能です。

タブと表示される情報

アクティビティモニタのウィンドウは、複数のタブに分かれており、それぞれ異なる情報を表示します。

CPU: このタブでは、システムで実行中の各プロセスのCPU使用率、GPU使用率、使用時間を確認できます。また、プロセスのアーキテクチャの種類（Intel製プロセッサまたはAppleシリコン）も表示されます。
メモリ: このタブでは、各プロセスが使用しているメモリの量と、システム全体のメモリ使用状況を確認できます。メモリの圧迫状況を把握するのに役立ちます。
エネルギー: このタブでは、各アプリケーションが消費しているエネルギー量を表示します。バッテリー駆動のMacBookでは、どのアプリケーションがバッテリーを消費しているかを確認し、必要に応じて終了することでバッテリーの持続時間を延ばすことができます。
ディスク: このタブでは、ハードディスク（HDD）やソリッドステートドライブ（SSD）などの補助記憶装置への読み書き状況を監視できます。ディスクI/Oのボトルネックを特定するのに役立ちます。
ネットワーク: このタブでは、Wi-FiやEthernetなどのネットワークインターフェースを通じたデータの送受信状況を確認できます。ネットワークの速度低下や異常を特定するのに役立ちます。
キャッシュ: このタブは、コンテンツキャッシュを有効にしている場合にのみ表示され、コンテンツキャッシュの使用状況を確認できます。

その他の機能

アクティビティモニタには、上記の監視機能に加えて、以下の機能も含まれています。

プロセスの終了: 選択したプロセスを強制的に終了させることができます。
サンプリング: 選択したプロセスの詳細な動作状況をサンプリングして分析することができます。
プロセスの検査: 選択したプロセスの詳細な情報（パス、親プロセスなど）を表示できます。

まとめ

アクティビティモニタは、macOSユーザーにとって必須のツールであり、システムのパフォーマンスを監視し、問題発生時の原因を特定するための強力な手段です。CPU、メモリ、エネルギー消費、ディスクI/O、ネットワーク通信など、多岐にわたる情報を詳細に把握することで、システムの安定性と効率性を向上させることができます。アクティビティモニタを使いこなすことは、macOSをより快適に利用する上で非常に重要です。

関連項目

タスクマネージャー
* Windows タスク マネージャー（Microsoft Windows版）

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