アクロス多摩境

アクロス多摩境について

アクロス多摩境（アクロスたまさかい、英：ACROSS Tamasakai）は、かつて東京都町田市にあったショッピングセンターです。この施設は大和ハウスグループのもと、主に大和情報サービス株式会社が運営していました。多摩境駅の西口から徒歩圏内に位置し、地元の人々に親しまれていましたが、残念ながら閉鎖の後、建物は解体されました。

概要

アクロス多摩境は、「ショッピングタウン・アクロス多摩境」として知られ、オープンモール形式を採用した施設でした。それぞれの店舗が独立した別棟で構成されるため、住所も複数に分かれていました。具体的には町田市小山ヶ丘の2丁目、4丁目、5丁目にまたがっていました。敷地の南北は多摩ニュータウン通りによって分かれていたため、歩行者のアクセスを確保するために「アクロス連絡橋」が設置されましたが、閉鎖後にこの橋も解体されました。

歴史

1991年に多摩境駅が開業した際、このエリアには大規模な商業施設は存在していませんでした。その後、1999年12月に冷暖房設備を完備したアクロス多摩境がオープンし、オートバックス、AGスクエア、アカチャンホンポをはじめ、地元の書店「久美堂」やマツモトキヨシ、靴店の「シュープラザ」など、多くの店舗が入居しました。

その後、2000年には神奈川県相模原市に本社を持つノジマが多摩境店をオープンし、食品スーパーのスーパーアルプスも同年に新たに出店しました。続いて2001年にはファミリーレストラン「ジョイフル」も開業しました。しかし、所々で閉店が相次いでいきました。2005年にはスーパーアルプスが、2006年にはノジマが移転し、その影響で他のテナントも撤退していくことになりました。

2011年、大和ハウスグループは用地の借地契約が満了になることから、アクロス多摩境の閉鎖を決定。これに伴い、残るテナントも2011年から2012年かけて次々と撤退し、最終的には緑豊かなヤマハ音楽教室も統合され、すべてのテナントが撤去されました。

施設の閉鎖後と跡地の利用

テナント撤去後、アクロス多摩境の建物は解体され、地域は更地となりました。しかし、駅前という好立地からしっかりとした再利用が進んでいきました。2012年5月には、ファミリーマートがジョイフル跡地に新たにオープンし、12月には久美堂の跡地に西松屋が開店しました。さらに、他の店舗跡地にも飲食店や新たなマンションが次々と建設されるなど、地域の活用が進められています。

アクロス多摩境の思い出は、地域住民や訪れた客にとって特別なものであったでしょう。その施設からの撤退や変化は時代を反映し、新しい形で町田市内の発展を見守っていくでしょう。

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