アジアハイウェイ12号線

アジアハイウェイ12号線：ラオスとタイを結ぶ国際幹線道路

アジアハイウェイ12号線は、アジアハイウェイ網の一部であり、東南アジア地域を南北に結ぶ重要な路線の一つです。総延長1,243kmに及び、ラオスとタイの2か国を経由します。この路線は、両国の経済発展と地域連携を促進する上で、重要な役割を担っています。

ルートの詳細

ラオス区間（684km）

1. 起点：ナトゥーイ（アジアハイウェイ3号線接続）
ラオス北部のナトゥーイを起点とし、国道13号線を南下します。
2. ウドムサイ（アジアハイウェイ13号線接続）
主要都市ウドムサイでアジアハイウェイ13号線と交差します。
3. ルアンパバーン
世界遺産の街ルアンパバーンを経由します。
4. ヴィエンチャン（アジアハイウェイ11号線接続）
ラオスの首都ヴィエンチャンに至ります。ヴィエンチャンでは、アジアハイウェイ11号線と接続します。
5. タイ・ラオス友好橋
ヴィエンチャン郊外からメコン川を渡り、タイ・ラオス友好橋（ターナレーン＝ノンカイ国境検問所）を経由してタイ王国に入ります。

タイ王国区間（558.7km）

1. ノンカイ
国境の町ノンカイからタイ国内に入り、国道2号線を南下します。
2. ウドーンターニー（アジアハイウェイ15号線接続）
ウドーンターニーでアジアハイウェイ15号線と接続します。この区間では、外殻環状道路である国道216号線を利用します。
3. コーンケン（アジアハイウェイ16号線接続）
コーンケンでアジアハイウェイ16号線と交差します。この区間では、外殻環状道路である国道230号線を利用します。
4. ナコーンラーチャシーマー（アジアハイウェイ19号線接続）
ナコーンラーチャシーマーでアジアハイウェイ19号線と接続します。この区間では、外殻環状道路である国道204号線を利用します。
5. サラブリー
サラブリーを経由します。
6. 終点：ファイカミン（アジアハイウェイ1号線接続）
バンコク北東郊外のファイカミンでアジアハイウェイ1号線に接続し、終点となります。

大メコン圏経済回廊との関連

ヴィエンチャンからナコーンラーチャシーマーまでの区間は、将来的に大メコン圏南北経済回廊の一部となるよう、関係国間で調整が進められています。この経済回廊の実現により、地域経済のさらなる発展が期待されます。

ルートの特徴

ラオス区間は、山岳地帯や農村地域を通り、豊かな自然景観が楽しめます。
タイ区間は、タイ東北部を縦断し、主要都市や工業地帯を結びます。
一部区間では、外殻環状道路を利用し、都市部の交通渋滞を避けることができます。

今後の展望

アジアハイウェイ12号線は、今後もインフラ整備が進められ、地域経済の発展に貢献することが期待されます。特に、大メコン圏経済回廊の一部としての役割が強化されることで、地域間の物流や人流が活発化し、経済成長を後押しするでしょう。

参考資料

Asian Highway （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会による解説
Asian Highway Route Map (PDF) （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会によるルート図
Asian Highway Database （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会によるアジアハイウェイに関するデータベース
Asian Highway Handbook (PDF) （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会作成ハンドブック
Review of Configuration of the Greater Mekong Subregion Economic Corridors (PDF) （英語） - アジア開発銀行による大メコン圏経済回廊プログラムの経緯・現況・将来に関する解説と提言
アジアハイウェイ・プロジェクトの概要 - 国土交通省総合政策局
アジアハイウェイとは - 国土交通省総合政策局

関連項目

大メコン圏経済回廊

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