アジアハイウェイ13号線

アジアハイウェイ13号線：東南アジアを繋ぐ国際幹線道路

アジアハイウェイ13号線は、アジアハイウェイ網の一部として、ベトナム、ラオス、タイの3か国を結ぶ重要な国際幹線道路です。全長1,406kmに及ぶこの道路は、東南アジア地域の経済発展と人々の交流に不可欠な役割を果たしています。

ルートの概要

ベトナム

起点： ベトナムの首都ハノイ（アジアハイウェイ1号線、14号線と接続）
経路： ハノイから国道6号線を東へ進み、ディエンビエンへと向かいます。その後、国道279号線を経由してタイトラン国境検問所を通過し、ラオスへと入ります。
総延長： 499km

ラオス

経路： タイチャン国境検問所からラオスに入り、国道2E号線を北東から南西へ斜めに横断します。ムアンマイ、ムアンクアを経由し、ウドムサイでアジアハイウェイ12号線と交差します。その後、国道2W号線を進み、パークベン、ムアングンを経てムアングン国境検問所からタイ王国へと入ります。
総延長： 363km

タイ王国

経路： フアイコーン国境検問所からタイに入り、国道101号線を南下します。フアイコーン、ナーン、プレー、デンチャイを経由し、国道11号線に乗り換えてウッタラディット、ピッサヌロークへと進みます。ピッサヌロークではアジアハイウェイ16号線と交差し、国道126号線(ピッサヌローク外殻環状道路)を経由し、再び国道117号線を進み、終点のナコーンサワンでアジアハイウェイ1号線に接続します。
総延長： 577km

各区間の詳細

ベトナム

国道6号線: ハノイからディエンビエンまでの主要ルートです。この区間は、ベトナムの主要都市と地方を結ぶ重要な役割を担っています。
国道279号線: ディエンビエンからラオス国境までの区間です。山岳地帯を通過し、美しい自然景観が広がります。

ラオス

国道2E号線: ラオス北部を横断する主要道路で、タイチャン国境検問所からウドムサイまでを結びます。この区間では、ラオスの豊かな自然と伝統的な村々を垣間見ることができます。
国道2W号線: ウドムサイからタイ国境までを結ぶ道路で、ラオスの山岳地帯を縫うように進みます。

タイ王国

国道101号線: タイ北部を縦断する主要道路で、フアイコーン国境検問所からプレーまでを結びます。
国道11号線: デンチャイからピッサヌロークまでを結ぶ区間です。タイの主要都市を結ぶ幹線道路としての役割を担っています。
国道126号線(ピッサヌローク外殻環状道路): ピッサヌローク市街を迂回する環状道路で、アジアハイウェイ16号線と合流、分岐します。
国道117号線: ピッサヌロークからナコーンサワンまでを結ぶ区間です。終点であるナコーンサワンでアジアハイウェイ1号線に接続します。

大メコン圏経済回廊との関連

タイ王国区間のうち、プレーからナコーンサワンまでの区間は、大メコン圏南北経済回廊の一部として位置づけられています。この回廊は、メコン河流域の経済発展を促進する重要な取り組みであり、アジアハイウェイ13号線はその中核的な役割を担っています。

参考資料

Asian Highway (英語)
Asian Highway Route Map (PDF) (英語)
Asian Highway Database (英語)
Asian Highway Handbook (PDF) (英語)
Review of Configuration of the Greater Mekong Subregion Economic Corridors (PDF) (英語)
アジアハイウェイ・プロジェクトの概要
アジアハイウェイとは

関連項目

* 大メコン圏経済回廊


アジアハイウェイ13号線は、東南アジア地域の経済と文化交流を支える重要なインフラストラクチャーとして、今後もその役割を拡大していくことが期待されます。

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