アジアハイウェイ15号線

アジアハイウェイ15号線：東南アジアの経済回廊を繋ぐ

アジアハイウェイ15号線は、ベトナム、ラオス、タイの3か国を横断する全長573.9kmの国際道路です。東南アジア地域における重要な交通網として、経済発展と地域統合を促進する役割を担っています。この路線は、アジアハイウェイ網の一部であり、東南アジア小地域（サブリージョン）の路線の一つとして位置づけられています。

ルート詳細

ベトナム

起点： クアロー（ヴィンの外港）
経路：
国道46A号線：クアローからヴィンへ
国道8号線：ヴィンからフオンソンを経由し、カウチェオ国境検問所へ。

ベトナム国内の区間延長は99.3kmです。国道8号線は、ベトナムとラオスの国境を結ぶ重要な道路です。

ラオス

経路：
国道8号線：ナムファオ国境検問所からラークサオを経由し、ビエンカムへ。この区間は、アジアハイウェイ11号線と重複しています。
国道13号線：ビエンカムからターケークまで、アジアハイウェイ11号線と重複。ターケークから第3タイ・ラオス友好橋を渡ります。

ラオス国内の区間延長は235.4kmです。ラオス国内では、主要な都市を結び、国際間の物流を支えています。

タイ王国

経路：
国道212号線：第3タイ・ラオス友好橋からナコーンパノムへ
国道240号線（ナコーンパノムバイパス道路）：国道22号線と合流
国道22号線：ナコーンパノムからサコンナコーンを経由し、ウドーンターニーへ。

タイ国内の区間延長は239.2kmです。タイ国内では、地域間の交通を円滑にし、経済活動を活発化させています。

将来計画

ヴィンからビエンカムまでの区間と、ターケークからウドーンターニーの区間は、将来的に大メコン圏南北経済回廊の一部となるよう、関係国間で調整が進められています。この計画が実現すれば、アジアハイウェイ15号線はさらに重要な役割を果たすことになり、地域全体の経済発展に大きく貢献するでしょう。

参考文献

Asian Highway （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会による解説
Asian Highway Route Map (PDF) （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会によるルート図
Asian Highway Database （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会によるアジアハイウェイに関するデータベース
Asian Highway Handbook (PDF) （英語） - 国際連合アジア太平洋経済社会委員会作成ハンドブック
Review of Configuration of the Greater Mekong Subregion Economic Corridors (PDF) （英語） - アジア開発銀行による大メコン圏経済回廊プログラムの経緯・現況・将来に関する解説と提言
アジアハイウェイ・プロジェクトの概要 - 国土交通省総合政策局
アジアハイウェイとは - 国土交通省総合政策局

関連項目

* 大メコン圏経済回廊

アジアハイウェイ15号線は、東南アジア地域の経済発展と地域統合を促進する重要なインフラです。関係国間の協力によって、この路線は今後もさらに発展していくことが期待されています。

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