アジアパラリンピック委員会

アジアパラリンピック委員会（APC）について

アジアパラリンピック委員会（Asian Paralympic Committee：APC）は、アジア地域におけるパラリンピック運動を推進する主要な組織です。国際パラリンピック委員会（IPC）の傘下団体として、アジア各国・地域の障害者スポーツを統括し、パラリンピック競技大会の運営、選手の育成、そして障害者スポーツの普及に努めています。

設立の経緯

APCは、2002年3月30日に韓国の釜山で開催されたアジアパラリンピック評議会で創設が決定されました。この決定は、1999年のIPC総会におけるマレーシア・パラリンピック委員会（MPC）の提案が基になっています。設立当初は、東アジア、東南アジア、南アジアの3地域に分けて管理されていましたが、2004年に国際オリンピック委員会（IOC）の方針に合わせて、IPCが中央アジアと西アジアをAPCに統合しました。さらに、アジア太平洋地域の障害者スポーツ大会を主催していたフェスピック連盟も統合し、現在の「アジアパラリンピック委員会」という名称になったのは2006年です。

組織体制

APCは、会長と副会長によって運営されています。

APC会長：組織の最高責任者として、APCの活動全般を統括します。
APC副会長：会長を補佐し、組織運営をサポートします。現在は水野正幸氏が副会長を務めています。

主催大会

APCは、以下の主要な大会を主催しています。

アジアパラ競技大会（Asian Para Games）：2010年から開催されている、アジア地域における最大の障害者スポーツの総合競技大会です。パラリンピック競技種目をはじめ、様々な障害者スポーツ競技が実施されます。
アジアユースパラゲームズ（Asian Youth Para Games）：2009年から開催されている、アジア地域の若い世代の障害者アスリートを対象とした競技大会です。次世代のパラリンピアンを発掘・育成する重要な役割を担っています。

その他の関連組織

アジアオリンピック評議会（OCA）：アジア地域におけるオリンピック運動を推進する組織で、APCとは密接な関係があります。

まとめ

アジアパラリンピック委員会は、アジアにおける障害者スポーツの発展とパラリンピック運動の推進において、中心的な役割を担っています。組織の運営、大会の開催、選手の育成を通じて、障害者スポーツのさらなる発展と社会への浸透に貢献しています。APCの活動は、アジア地域におけるインクルーシブな社会の実現に向けて、重要な一歩となっています。

外部リンク

Asian Paralympic Committee - 公式サイト

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