アジア・太平洋人権情報センター

一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター（ヒューライツ大阪）

一般財団法人アジア・太平洋人権情報センターは、国際社会における人権に関する情報の活発な交流を促進する拠点として、1994年7月に財団法人として設立され、同年12月7日に正式に開設されました。通称「ヒューライツ大阪」として広く知られています。

設立目的と主な活動

当センターは、「国際的な人権情報の交流拠点」としての役割を担っています。世界および日本国内の人権に関する様々な課題についての情報を収集し、これを広く社会に提供しています。具体的には、国内外の人権問題に関する資料の収集・整理を行い、一般の方々が自由に閲覧できるサービスを提供しています。また、人権に関する理解を深めるためのセミナーやシンポジウムを企画・実施するほか、研究成果や啓発のための出版物を刊行するなど、多角的な活動を展開しています。これらの活動を通じて、人権に関する意識の向上と、関係者間のネットワーク構築に貢献することを目指しています。

所在地

ヒューライツ大阪は、大阪府大阪市西区西本町1丁目7－7 ＣＥ西本町ビル8階に事務所を構えています。

財政基盤

当センターの運営は、様々な機関や団体からの出捐によって支えられています。特に、大阪府や大阪市といった自治体、そして市民団体である部落解放同盟、労働組合などが主要な出捐者として、その活動を財政的に支援しています。2007年3月31日現在の基本財産総額は、合計で8億7667万8千円に上ります。主要な出捐団体とその金額は以下の通りです。

• - 大阪府：2億5千万円
• - 大阪市：2億5千万円
• - 大阪府内市町村：1億円
• - 財団法人アジア・太平洋人権情報センターを支援する会：8092万2千円
• - 世界人権宣言大阪連絡会議：2500万円
• - 部落解放同盟：8873万3千円
• - 日本労働組合総連合会大阪府連合会：2615万円
• - 「同和問題」に取り組む宗教教団連帯会議：3880万9千円
• - 関西経済界：1395万7千円
• - その他個人等：310万7千円

これらの多様な主体からの支援は、当センターが幅広い視点から人権問題に取り組むための重要な基盤となっています。

組織体制

当センターの運営は、評議員会と理事会によって行われています。

評議員

評議員会は、団体の重要事項に関する意思決定機関であり、定款の変更や事業計画、予算などについて承認を行います。評議員の任期は、選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時までと定められています（2020年6月24日より選任された評議員の場合）。評議員には、部落解放同盟、学術界（大学教授）、人権擁護に携わる弁護士、行政（大阪府、大阪市）、労働組合など、多様な分野からの代表者や専門家が就任しており、その幅広い視点がセンターの運営に反映されています。

理事

理事会は、評議員会で決定された方針に基づき、具体的な業務執行を担います。理事の任期は、選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時評議員会の終結の時までです（2020年6月24日より選任された理事の場合）。理事会は会長（代表理事）、副会長（業務執行理事）、所長（業務執行理事）を含む複数の理事で構成されます。会長は元国際連合人権高等弁務官事務所の人権担当官、副会長は元日本労働組合総連合会大阪府連合会の副会長、所長は元国連女性開発基金（現UNウィメン）のプログラム担当官など、国際的な経験や市民活動での実績を持つ人材が主要な役割を担っています。その他の理事メンバーも、大学教授、ジャーナリスト、市民団体関係者など、様々な専門分野から選出されており、センターの多様な活動を支えています。

これらの組織体制のもと、ヒューライツ大阪は、設立以来、アジア・太平洋地域における人権情報の流通促進と、人権擁護に向けた様々な活動を継続しています。

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