アジア作曲家連盟

アジア作曲家連盟（Asian Composers League, ACL）

アジア作曲家連盟は、アジア太平洋地域の現代音楽の発展と文化交流を促進するために設立された組織です。1973年に香港で設立され、以来、多くの国や地域の作曲家が加盟し、活動を展開しています。

連盟の設立背景

この連盟は、日本、韓国、台湾、香港の4人の著名な作曲家によって設立されました。日本からは入野義朗を中心に3名が参加し、台湾からは許常惠ら6名、香港からはLin Sheng-Shihと林樂培ら6名が加わりました。1974年以降、年に一度の定期総会が開催され、加盟国を交えての音楽祭も盛況に行われてきました。

年次総会と音楽祭

設立から数年の間に、定期総会は京都、マニラ、台北、バンコク、ソウルといったアジア各地で 개최されてきました。これらのイベントでは、加盟国の作曲家たちが集まり、現代音楽の作品を発表し合い、ネットワークを広げています。また、現地の文化を学ぶ貴重な機会ともなっています。

加盟国と活動内容

2020年の段階で、AFCLにはオーストラリア、中国（香港）、インドネシア、イスラエル、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、トルコ、ベトナム、タタルスタンの15カ国が加盟しています。これらの国の作曲家たちは、創造的な活動を通じて、異文化理解を深め合っています。

連盟のリーダーシップ

これまでにアジア作曲家連盟の会長として、ルクレシア・カシラグ、Sung-Jae Lee、ラモン・サントス、松下功、陳錦標などの著名な作曲家が名を連ねてきました。彼らは協力し、現代音楽の重要性を広めるために尽力しています。

受賞制度

アジア作曲家連盟は、優れた作曲家や音楽活動を称賛するためにいくつかの賞を授与しています。具体的な賞には、ACL青年作曲賞、ACL入野義朗記念賞、ACL優秀演奏賞があります。また、特定の業績を持つ作曲家に対して名誉会員の称号も授与されます。

このように、アジア作曲家連盟は現代音楽の振興と文化交流の重要な場として、多様な音楽的貢献を行っており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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