アジア太平洋貿易協定

アジア太平洋貿易協定（APTA）

アジア太平洋貿易協定（Asia-Pacific Trade Agreement, APTA）は、1975年に署名された、アジア太平洋地域において最も古い貿易協定の一つです。元々はバンコク協定として知られていましたが、2005年11月2日に現在の名称に変更されました。

概要

APTAは、加盟国間の貿易と投資の自由化を促進し、地域経済の強化を目指しています。具体的には、商品やサービスの貿易、投資体制、技術移転などにおける自由化を推進しています。

主な目的

地域内貿易の拡大
経済発展の促進
加盟国間の協力関係強化

加盟国

APTAの加盟国は以下の7か国です。

バングラデシュ（初期メンバー、1975年）
中国（2001年加入）
インド（初期メンバー、1975年）
韓国（初期メンバー、1975年）
ラオス（初期メンバー、1975年）
スリランカ（初期メンバー、1975年）
モンゴル（2013年加入）

これらの国々を合わせた市場は、2億9,120万人の規模を誇り、2015年度から2016年度の国内総生産（GDP）は約1兆4,615億6,600万米ドルに達しています。

交渉と枠組み協定

APTAでは、関税障壁の削減に向けた交渉が継続的に行われています。

関税譲歩

第3次関税減免措置: 2006年9月1日発効。4,000以上の品目に関税譲歩が適用。
第4次関税減免措置: 2018年7月1日より実施。10,677品目へと拡大。

さらに、加盟国は貿易円滑化、サービスの貿易、投資に関する枠組み協定についても交渉を進めています。また、非関税措置に関する情報交換も行われています。

その他の関連事項

APTAは、アジア太平洋経済社会委員会（ESCAP）の全てのメンバーに開かれており、事務局もESCAPが務めています。

関連組織・協定

アジア決済同盟
アジア太平洋経済社会委員会（ESCAP）
自由貿易協定（FTA）
環太平洋パートナーシップ協定（TPP）
ASEAN自由貿易地域（AFTA）
南アジア自由貿易地域（SAFTA）

APTAは、アジア太平洋地域における貿易と投資の促進を通じて、加盟国の経済発展に貢献することを目指しています。

外部リンク

アジア太平洋貿易協定のウェブサイト
アジア太平洋貿易協定全文
* アジア太平洋経済社会委員会'>国連アジア太平洋経済社会委員会

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