アジア女性資料センター

アジア女性資料センター（AJWRC）

アジア女性資料センターは、1995年に設立された人権NGOで、前身の「アジアの女たちの会」は1970年代から活動を開始しました。設立日にあたる3月1日は、朝鮮の女性が日本の支配に抗うために命を懸けて参加した三一独立運動を記念する日となっています。創設時から現在に至るまで、アジアの女性の権利向上を目指し多岐にわたる活動を行ってきたこの団体は、初代代表に松井やよりが就任しました。

主な活動内容

AJWRCは、ジェンダー、南北問題、人権、戦後補償に関するテーマを中心に活動しています。具体的には、さまざまな出版物を刊行し、定期的にセミナーを開催しています。これらの活動を通じて、女性の権利や歴史的な問題に対する理解を深めています。

日本政府に対しては、朝鮮学校への高校授業料無償化や就学支援金制度の適用を求める要請を行い、教育の平等を訴えています。また、日本の出版社には、歴史教科書に「慰安婦」に関する記述を追加することを求め、その重要性を訴えています。2008年には、日本が国連人権理事会の理事国に選出された際、慰安婦問題について早急な対応を求める要望書を提出しました。

AJWRCは、社会運動にも関与しています。麻生邸における無許可デモで逮捕された活動家の釈放を求める「麻生でてこい!!リアリティツアー救援会」に賛同し、抗議行動を支援しています。また、大阪府警警備部による「日本軍慰安婦問題・関西ネットワーク」への家宅捜索に対しても抗議の声を上げています。

さらに、フェミニスト活動家の仁藤夢乃を招いて、JKビジネスやストーカー問題についての講演会を実施するなど、幅広いテーマでの啓発活動を行っています。これにより、現代社会における女性の権利や課題についての関心を高める取り組みが続けられています。

概要

アジア女性資料センターは、東京都渋谷区桜丘町14-10の渋谷コープ211に位置しています。年4回発行される機関誌『女たちの21世紀』と、年2回発行される英語の機関誌『Voices from Japan』を通じて、活動の成果や女性の視点からの情報を発信しています。さらに、姉妹団体として「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センターと連携して、国際的な枠組みでの活動も展開しています。

AJWRCは、女性と人権に関する重要な情報源であり、さまざまな問題に対して勇敢に声を上げる存在です。彼らの活動は、現代社会における女性の権利を胡乱なものとせず、積極的に守り、促進することを目的としています。社会が抱える多くの課題に対して、アジア女性資料センターの活動に注目し、支援することが重要です。

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