アスキーソリューションズ

アスキーソリューションズは、かつて東京都に本社を構え、コンピュータ関連事業を展開していた企業です。2002年、ユニゾン・キャピタルの元社員である田北幸治氏と、旧アスキーのネットメディア事業部メンバーを中心に、休眠会社を取得する形で設立されました。

同社は、コンピュータのハードウェア・ソフトウェア開発、販売、そしてシステムインテグレーションといったソリューション事業を主力としていました。一時はヘラクレス市場に上場を果たすなど、順調な成長を遂げているように見えました。

しかし、その裏では業績の低迷が深刻化していました。オリックスによるTOB（株式公開買い付け）と第三者割当増資が計画されるも、架空売上計上などの不正会計が発覚。有価証券報告書への虚偽記載などが明らかになり、オリックスによる資本参加は白紙撤回となりました。そして、2008年5月23日、アスキーソリューションズは上場廃止という厳しい現実を迎えることになります。

上場廃止後、資金繰りはさらに悪化し、2008年7月11日には東京地方裁判所へ民事再生手続きの申請を行う事態となりました。その後、民事再生手続きの一環として、同年8月1日には株式会社アセンディア（現・フューチャーインスペース株式会社）へ事業譲渡が行われ、アスキーソリューションズとしての歴史に幕を閉じました。

沿革

1982年9月 - リスブラン佐賀販売株式会社が、医薬品・化粧品の販売を目的として佐賀県佐賀市に設立
2000年6月 - 事業休止
2002年1月 - ユニゾン・ストラテジック・アドバイザーズ株式会社に商号変更
2002年5月 - 株式会社アスキーより同社ネットメディア事業部の営業権を譲受
2002年6月 - 株式会社アスキーソリューションズに商号変更。本店を東京都渋谷区渋谷に移転し、営業開始
2004年10月 - インターネットテクノロジ株式会社を吸収合併
2006年4月6日 - ヘラクレスに新規上場
2008年2月22日 - 金融庁による課徴金納付命令（19,570,000円）
2008年4月9日 - 旧アスキー（現アスキー・メディアワークス）との間での「アスキー」の商標使用契約が終了
2008年5月23日 - 上場廃止
2008年7月1日 - 社名をエー・エス・アイ株式会社に変更
2008年7月11日 - 東京地裁に民事再生手続きの申請
2008年8月1日 - 株式会社アセンディア（現・フューチャーインスペース株式会社）に事業譲渡

外部リンク

フューチャーインスペース株式会社

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