アストゥリエス・ブロック

アストゥリエス・ブロック（Bloque por Asturies、BA）

アストゥリエス・ブロック（BA）は、スペイン北部のアストゥリアス州を基盤とする政党です。アストゥリアス・ナショナリズムと左翼思想を掲げ、地域社会の独自性と文化の保護を重視しています。

歴史と背景

BAは、アストゥリアス・ナショナリズムを標榜する左派政党の分裂や、アストゥリエス左翼ブロックの構成員、無所属のナショナリストが集結して誕生しました。2003年の自治州選挙への参加を機に、統一左翼（IU）との選挙連合を結成し、政治活動を本格化させました。

統一左翼および社会労働党（PSOE）との連携を通じて、州政権に参加した時期もあります。しかし、統一左翼との協力関係は後に解消され、独自の道を歩むことになります。

選挙活動と政治的立場

BAは、自治州選挙や総選挙において、統一左翼など他の左派政党と選挙連合を組むことが多く、議席獲得を目指してきました。2007年の自治州選挙では、アストゥリアス緑の党も加わった選挙連合で4議席を獲得し、BAも1議席を得ています。

2011年には、アストゥリエス・ナショナリスト連合（UNA）と選挙連合を結成し、自治政府首班候補を擁立しましたが、期待されたほどの成果は得られませんでした。その後、緑の党などを加えて政党連合コンプロミス・ポル・アストゥリエスを結成しましたが、2012年の選挙では議席を失いました。

コンプロミス・ポル・アストゥリエス

2012年、BAはアストゥリエス・ナショナリスト連合と合意し、無所属の個人も加えて、政党連合コンプロミス・ポル・アストゥリエス（Compromisu por Asturies）を結成しました。この連合は、アストゥリアスのアイデンティティを重視し、地域社会の発展を目指す勢力の結集を象徴するものとなりました。

アストゥリアス語の公用語化運動

BAは、アストゥリアス語の公用語化を重要な政策課題として掲げています。アストゥリアス語の保護と振興を目指し、公用語化のための開放評議会にも積極的に参加しています。評議会では、党の幹部が要職を務め、アストゥリアス語の地位向上に尽力しています。

近年の動向

近年、BAは統一左翼との連合を解消し、コンプロミス・ポル・アストゥリエスとして活動しています。アストゥリアス州の政治における存在感は、決して大きくはありませんが、地域主義政党として、独自の政策を提唱し、アストゥリアス社会に貢献しています。

まとめ

アストゥリエス・ブロックは、アストゥリアス・ナショナリズムと左翼思想を基盤とする政党であり、アストゥリアス語の公用語化や地域社会の発展を目標に掲げています。選挙連合や政党連合を通じて、アストゥリアス州の政治に影響を与えようと活動しています。

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