アソビ・セクス

アソビ・セクス (Asobi Seksu)

アソビ・セクスは、2001年にアメリカのニューヨークで結成されたシューゲイザーバンドです。バンド名は日本語の「遊び」と「セックス」に由来し、そのユニークな名前が彼らの音楽スタイルと同様に注目を集めています。

バンドの結成とメンバー

このバンドは、Yuki Chikudate（ボーカル＆キーボード）とJames Hanna（ギター）の二人から成り立っています。二人はマンハッタン音楽院でクラシック音楽を専攻していた際に出会い、音楽への情熱を共有しました。Yukiは日本生まれで、4歳のときに家族と共にアメリカへ移住しました。彼女は日本語が堪能で、文化的背景や音楽的視野の広さがアソビ・セクスの音楽に色濃く反映されています。Jamesは彼女と共にブロンクスを拠点に活動し、自らの音楽的センスを育んでいきました。

音楽キャリアの始まり

アソビ・セクスは2001年、最初は「Sportfuck」という名前でEPをリリースするものの、後に「アソビ・セクス」と改名します。2002年にセルフタイトルのアルバム『アソビ・セクス』を発表し、本格的にデビューを果たしました。彼らの音楽は、英語と日本語を交えた歌詞と、シューゲイザー特有の多層的なサウンドが特徴です。

作品の評価

2006年にリリースしたセカンドアルバム『シトラス』は、その独創的なサウンドが高く評価され、米音楽批評サイトのPitchfork Mediaからは 10点中8.3点を獲得しました。また、ニューヨーク・タイムズや『SPIN』誌などの著名なメディアでも絶賛され、イギリスのロック雑誌『NME』からも8点を獲得するなど、多くのメディアに取り上げられました。彼らの音楽スタイルが欧米の主要なロック・メディアで評価されるのは、実に珍しいことです。

レーベル契約とその後

2007年、アソビ・セクスは英レーベルのOne Little Indian Recordsとの契約を果たし、2009年にはサードアルバム『ハッシュ』を発表しました。このアルバムでは、ドリーム・ポップに傾倒したサウンドが特徴で、以前にも増して幅広い支持を集めました。2011年には、4枚目のアルバム『フローレサンス』をリリースし、これまでのスタイルを引き継ぎつつ新たな挑戦も見せました。

活動休止と再始動

2013年9月、アソビ・セクスは自身のFacebookページを通じて無期限の活動休止を発表しましたが、その後の2014年10月にはボストンで行われたスロウダイヴの再結成ライブに参加するという形で姿を現しました。このイベントは、ファンにとって驚きと喜びをもたらしました。

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム

• - アソビ・セクス - Asobi Seksu (2004年)
• - シトラス - Citrus (2006年)
• - ハッシュ - Hush (2009年)
• - フローレサンス - Fluorescence (2011年)

ライブ・アルバム

• - Live at the Echo 10/6/06 (2006年)
• - Live from SoHo (2007年)
• - Acoustic at Olympic Studios (2009年) ※後にRewolfとして再リリース

来日公演

アソビ・セクスは日本でも数回の公演を行っています。

• - 2007年

- 7月13日 東京 Shibuya O-nest
- 7月14日 東京 渋谷 CHELSEA HOTEL

• - 2012年

- 5月15日 東京 Shibuya O-nest
- 5月16日 大阪 Umeda Shangri-La
- 5月17日 名古屋 APOLLO THEATER
- 5月18日 東京 Shibuya O-West

外部リンク

• - 公式ウェブサイト（英語）
• - Universalミュージックジャパン内公式ページ
• - アソビ・セクス - Myspace
• - バンドへのインタビュー記事(lunapark6.com)（英語）
• - Yuki Chikudateへのインタビュー記事（英語）
• - Pitchfork - Pitchforkのレビュー

アソビ・セクスは、その独自のサウンドで多くのリスナーの心をつかみ続けており、今後の活動からも目が離せません。

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