アダム・マジーナ

アダム・マジーナは、1994年1月2日にモロッコ北部のクーリブカで生まれました。モロッコ人の両親のもと、幼少期を過ごし、後にイタリアのボローニャFCの下部組織で才能を磨きました。彼のプレースタイルは、堅実な守備と戦術理解の高さに特徴があります。

クラブでの活躍

マジーナはボローニャFCでプロとしてのキャリアをスタートさせました。2014年10月12日のUSラティーナ・カルチョ戦でプロデビューを果たし、その後5シーズンに渡ってチームに貢献。この間、公式戦141試合に出場し、4ゴール7アシストを記録しました。彼の安定したパフォーマンスは、チームの信頼を得る大きな要因となりました。

2018年7月2日、マジーナはイングランド・プレミアリーグのワトフォードFCへ完全移籍。5年契約を結び、新たな挑戦をスタートさせました。ワトフォードでは、その献身的なプレースタイルでサポーターの心を掴み、チームのプレミアリーグでの戦いを支えました。

2022年7月18日、イタリアに戻り、ウディネーゼ・カルチョへ完全移籍。3年契約で、再びセリエAの舞台でプレーすることになりました。ウディネーゼでも、その経験と実力を活かし、チームの守備陣を強化しました。

2024年2月1日、トリノFCへ買取オプション付きのレンタル移籍。そして、2024年6月14日には買取オプションが行使され、完全移籍が決定し、トリノFCと2年契約を結びました。

代表での歩み

マジーナは、モロッコ人の両親を持つため、モロッコ代表としての資格も有していました。当初、彼はイタリア代表入りを希望し、2015年にはモロッコ代表からの招集を拒否し、U-21イタリア代表に招集されています。しかし、2021年3月、彼はアフリカネイションズカップ2021予選に臨むモロッコ代表に招集され、3月26日のモーリタニア戦でA代表デビューを果たしました。

アフリカネイションズカップ2021本大会では、5試合に出場し、チームのベスト8進出に大きく貢献しました。しかし、その後の監督交代が、彼の代表キャリアに影響を与えます。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任後、ワリド・レグラギ監督が就任。ヌサイル・マズラウィがファーストチョイスとして起用されるようになり、マジーナは招集されなくなってしまいました。結果として、2022 FIFAワールドカップを戦うモロッコ代表のメンバーに選出されることはありませんでした。

アダム・マジーナは、クラブと代表の両方で様々な経験を積んできました。これからのトリノFCでの活躍、そして今後の代表への復帰に期待がかかります。

もう一度検索