アッシャー (歌手)

アッシャー（Usher）

アッシャーは1978年10月14日にテネシー州チャタヌーガで生まれたアメリカのシンガーソングライターで、ダンサーや俳優としても活動している。彼の本名はアッシャー・テリー・レイモンド4世で、身長は174cm。R&Bのジャンルにおいて特に成功を収めているアーティストの一人であり、数多くの代表作を持つ。

音楽キャリアの始まり

アッシャーは幼少期から母が監督を務める教会の聖歌隊で歌っており、音楽に対する情熱は早くから育まれていた。1993年にアトランタに引っ越すと、人気オーディション番組『Star Search』に挑戦し、その場にいたLaFace RecordsのA&Rに見出された結果、同レコード会社と契約を結ぶことになる。そして1994年、彼のデビューアルバム『Usher』がリリースされた。このアルバムは、プロデューサーにショーン・パフィ・コムズを迎えており、50万枚のセールスでゴールド認定を受けた。

ブレイクと成功を収める

1997年、アッシャーはアルバム『My Way』をリリースし、ジャーメイン・デュプリやベイビーフェイス、テディー・ライリーといった著名なプロデューサーを起用した。このアルバムからは「You Make Me Wanna…」や「Nice & Slow」が収録され、特に「Nice & Slow」はアッシャーにとっての初めての全米ナンバーワンシングルとなった。配信されたシングルは世界中で大ヒットを記録し、700万枚以上の売り上げを達成することで、彼はスーパースターとしての地位を確立したのだ。

2001年には、待望のサードアルバム『8701』がリリースされ、「U Remind Me」と「U Got It Bad」の2曲が全米ナンバーワンに輝く。さらに続くシングル「U Don’t Have To Call」もTop3入りを果たし、アルバムは600万枚のセールスを記録。アッシャーはこのアルバムで2つのグラミー賞を獲得するなど、多くの受賞歴を持つようになる。彼のミュージックビデオには当時交際していたチリも登場し、注目を集めた。しかし、2004年に二人は破局した。

持続的な名声

2004年には「Yeah!」を先行シングルにした地元ヒットを含むアルバム『Confessions』がリリースされた。このアルバムは全米で800万枚、日本でも50万枚を売り上げる特大ヒットを記録する。アッシャーは2005年のグラミー賞で9部門にノミネートされ、3部門を受賞した。また、同年にはNBAクリーブランド・キャバリアーズの共同オーナーにも就任。

2010年には新作『Raymond v Raymond』を発表し、アルバムの収録曲「OMG」は全米ナンバーワンになる。さらに2012年には『Looking 4 Myself』をリリースし、これも全米アルバムチャートで1位を獲得し、彼の人気を再確認させることになった。

私生活におけるエピソード

アッシャーの私生活も注目を集めており、交際した女性にはスーパーモデルのナオミ・キャンベルや人気モデルのエイーシャ・ブライトウェルが含まれる。2007年にはタメカ・フォスターとの婚約を発表し、長男Usher Raymond Vが誕生したが、その後別居報道や離婚話が報じられる。タメカとの間には、2008年に次男Naviyd Ely Raymondが誕生した。

2016年には、コンサートの終了後に射殺された元オーディション番組参加者クリスティーナ・グリミーに追悼の意を表すなど、人間味溢れる一面を見せ、ファンからの支持は今なお強固なものとなっている。

ディスコグラフィとフィルモグラフィ

アッシャーはこれまでに多くのアルバムとシングルをリリースしており、そのディスコグラフィには以下の作品が含まれる。

• - Usher (1994)
• - My Way (1997)
• - 8701 (2001)
• - Confessions (2004)
• - Here I Stand (2008)
• - Raymond v Raymond (2010)
• - Looking 4 Myself (2012)
• - Hard II Love (2016)
• - A (2018)
• - Deep Dreamin (2019)
• - Coming Home (2024)

また、アッシャーは映画にも出演しており、そのフィルモグラフィには『パラサイト』（1998）、『シーズ・オール・ザット』（1999）、『ハスラーズ』（2019）などがある。彼の音楽や映画に触れ、多くの人々がその才能に魅了され続けている。

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