『アッチむいて恋』は、
ASa Projectより
2010年4月30日に発売された18禁恋愛
アドベンチャーゲームです。本作は、男子生徒として学園に通う一方で、女子寮では女装をして生活するという、主人公の二重生活を軸に物語が展開します。通称「アチ恋」として親しまれています。
あらすじ
田舎での生活に憧れる主人公・鳴海浩介は、念願叶って田舎の学園へと転入します。しかし、手違いから寮が空いておらず、他の物件も見つからない状況に。途方に暮れる浩介に、学園側は女子寮への入居を命じます。こうして浩介は、学園では男子生徒として、寮では女装をして女性として暮らすという、奇妙な二重生活を送ることになります。
登場人物
メインキャラクター
鳴海 浩介(なるみ こうすけ)/ 干支名 真恵(えとな まえ)
身長:165cm、血液型:A型
本作の主人公。春咲学園の2年生。ある事情から、学園では男子生徒として、女子寮では「干支名 真恵」として二重生活を送ることに。
成沢 美奈子(なるさわ みなこ)
声:松田理沙
身長:158cm、3サイズ:93/60/88、誕生日:1月27日、血液型:A型
春咲学園の2年生で、浩介のクラスメイト。朱とは親友。寮メンバーの中では家事能力が高く、特に食事の準備をほぼ一人でこなす。しかし、性に関する知識が不足しており、ある単語の意味を知らずに連呼してしまい、後にその意味を知ってから数日間は食事が悲惨な状況になる。
織葉 朱(おりば あか)
声:五行なずな
身長:160cm、3サイズ:89/58/87、誕生日:10月10日、血液型:B型
春咲学園の2年生で、浩介のクラスメイト。美奈子とは親友。家事や料理は全くできないが、学業の成績は優秀。都会の男に対して偏見を持っており、浩介のことを毛嫌いしているが、女子寮では素直な一面を見せる。
八乙女 優由(やおとめ ゆうゆ)
声:遠野そよぎ
身長:153cm、3サイズ:81/56/80、誕生日:4月1日、血液型:B型
春咲学園の1年生で、チアリーディング部に所属。運動神経抜群で、寮のムードメーカーでありトラブルメーカーでもある。学校の廊下で浩介にぶつかった際に一目惚れして以来、彼に猛烈なアプローチを仕掛けている。
柊 かぐや(ひいらぎ かぐや)
声:春河あかり
身長:161cm、3サイズ:86/56/86、誕生日:11月27日、血液型:O型
春咲学園の3年生で、被服部の部長を務める。自らの好みや理想を追求する一方で、興味のないことには全く関心を示さない。物語の中盤で、浩介の女装を知るが、交換条件を持ちかけ黙認する。
鳴海 ルナ(なるみ るな)
声:北都南
身長:150cm、3サイズ:78/55/80、誕生日:7月18日、血液型:A型
主人公の実妹で、通信制の1年生。兄が寮の女性に取られないように見張るために寮に入居。兄の女装時の名前に合わせ、干支名ルナと名乗っている。しっかりした性格だが、褒められることに弱い。
サブキャラクター
千歳 杏樹(ちとせ あんじゅ)
声:木村あやか
春咲学園の3年生。浩介と同じ寮に住む「女装の先輩」で、浩介とは異なり、学園でも女装をしている。
三津原 鈴(みとはら りん)
声:杉原茉莉
春咲第三女子寮の寮長。口が悪く、寮生からは「お鈴さん」と呼ばれている。酒、タバコ、パチンコ、金をこよなく愛する。
春咲 むつみ(はるさき むつみ)
声:貴坂理緒
春咲学園の理事長。三津原鈴とは昔からの幼馴染。浩介の二重生活をサポートする立場だが、あまり役に立っておらず、むしろ奇妙な言動で周囲を振り回している。また、都合が悪くなると笑ってごまかす。
風間 慎吾(かざま しんご)
声:島田友樹
春咲学園の2年生。浩介・美奈子・朱のクラスメイト。同性愛紛いの言動で周囲から気味悪がられており、男友達は浩介ぐらいしかいない。
大華 未虎(おおか みとら)
声:奥山歩
春咲学園の2年生。被服部に所属。担当はアシスタント兼、写真撮影。
明方 メテオ(あけがた めてお)
声:藤原鞠菜
春咲学園の1年生で、優由の親友。チアリーディング部に所属。無口な性格。以前は引っ込み思案で体が弱く、いじめられていたが、優由の一言で救われた。優由を親友として慕っており、髪の色は明るい緑。弁当の仕切りなどに用いられるバランがキャラクターデザインのヒントになっている。
主題歌
オープニングテーマ
『マル秘☆恋愛法則』
歌:NANA、作詞・作曲:rian、編曲:
山下航生(doubleeleven)
挿入歌
『さよなら、またね』
歌:花たん、作詞:rian、作曲:rian・山下航生(doubleeleven)、編曲:山下航生(doubleeleven)
エンディングテーマ
『Dear you…』
歌:anporin、作詞・作曲:rian、編曲:
山下航生(doubleeleven)
反響
『女装少年ゲーム大全:2009-2011』(
ミリオン出版)では、本作の干支名真恵と千歳杏樹が「
男の娘」として紹介されています。主人公に加え、もう一人の女装キャラクターが登場する点は、女装潜入ものとして珍しいと評価されています。また、主人公が男の時と女の時とでヒロインたちの反応が変わる点が本作のポイントであるとされています。