アットゲームズ

アットゲームズとは

アットゲームズ（英名：@games）は、株式会社ジークレストが運営していたオンラインゲームコミュニティサイトで、2006年から2020年までの間に多くのプレイヤーに親しまれました。主な特徴は、Flashプログラムを用いたアバター「セルフィ」の利用で、これを通じてプレイヤー同士が交流する独特の環境を提供していました。

セルフィとアバターチャット

サイト内では、セルフィを使ったアバターチャットが基本になっていました。ユーザーは自身のアバターをカスタマイズし、他のプレイヤーとコミュニケーションを取りながら、トランプやクイズなどのゲームを楽しむことができました。また、従来は「Gコイン」というゲーム内通貨を購入して服を手に入れる必要がありましたが、2009年からは「ぐっせる」という無料のポイントシステムが導入され、さまざまな服を無料で楽しむことができるようになりました。さらに、ユーザーはセルフィのペット「セルピット」を飼うこともできました。

ゲームコンテンツの多様性

アットゲームズのゲームコンテンツは大きく分けてフラッシュゲームの「ひとりでゲーム」とやや異なる形式のスマホ向けゲームである「ポケットランド」の二種類に分類されます。オンラインゲームの代表作には『トリックスター』や『バルビレッジ』、競馬ゲームの『競馬伝説Live!』などがあり、多くの愛好者に支持されていましたが、2014年以降は全てのオンラインゲームサービスが終了しました。

サービスの終了とその背景

2020年、Adobe社が提供するFlashのサポートが終了したことに伴い、アットゲームズのサービスも2020年12月1日をもって終了することが発表されました。開発元ではFlashの代替技術としてHTML5を用いる可能性を検討していましたが、技術的な課題により実現は困難だとされました。その後も、プレイヤーは同アカウントを用いて『ポケットランド』にログインし、一部機能を利用することができました。

歴史と主な出来事

アットゲームズの歴史は2006年に始まり、2008年にはWebMoney Awardを受賞するなど注目を浴びました。2009年にはCafestaからの移行キャンペーンが行われ、2012年にはミニチュアセルフィの可動人形が初めて販売されるなど、その成長が続きました。2014年以来、オンラインゲームサービスは次々に終了し、2020年にはサービスが完全に停止しました。メンテナンスも定期的に行われており、火曜と金曜の12:00から14:30までが基本的なメンテナンスタイムとなっていました。

コラボレーションとタイアップ

アットゲームズは様々なタイアップを展開し、多彩なエンターテインメントの要素を取り入れていました。有名なアーティストやアニメ・ゲームとのコラボレーションも頻繁に行われており、ユーザーは特別なアイテムやイベントを楽しむことができました。特に、乙女ゲームなどの女性向けコンテンツとのコラボが多く、女性プレイヤーの参加が目立つコミュニティとなっていました。

終わりに

アットゲームズの運営終了は、多くのプレイヤーにとって寂しい出来事でしたが、そのユニークなアバター文化や多彩なゲーム体験は、今でも多くの人々に記憶され続けています。このサイトは、ゲームを通じてのコミュニケーションや交流の場を提供しており、オンラインゲームの一つの形を示した存在として、その影響は色濃く残っています。

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