アップルハウス

『アップルハウス』の概要

『アップルハウス』は、1980年10月4日から1981年3月28日まで、フジテレビ系列（特定の系列局を除く）で放送された音楽プログラムです。この番組は、毎週土曜日の19:30から20:00までの30分間放送され、ハウス食品工業がスポンサーとして関与していました。この番組は、音楽番組として新たな視点を持ち込みました。

番組のスタートは、1974年から放送されていた『オールスター90分』の流れを受けており、1980年の秋、フジテレビが放送時間の改編を行った際に、プライムタイムの1時間半の放送枠を分割する形で誕生しました。その結果、19時台の後半に新しい音楽番組が生まれることになり、同時期には54分の長さのドラマ『ピーマン白書』もスタートしています。

司会には、著名な音楽家である加藤和彦と人気シンガーソングライターの竹内まりやが起用され、番組の構成には有名な作詞家である秋元康が携わりました。当時、フジテレビのプライムタイムでは、月曜日に『夜のヒットスタジオ』、火曜日には『ミュージックフェア』という2本の音楽番組が放送されており、『アップルハウス』はこれらの番組との差別化を図るため、収録形式を公開にすることを選びました。

この番組の特徴は、主に若者に人気のあるロックやニューミュージックのアーティストが出演した点です。加えて、司会者である加藤と竹内が出演歌手と共演するセッションの場面もあり、視聴者に新たな音楽体験を提供しました。こうした形態は、他の番組とは一線を画すものでした。

残念ながら、『アップルハウス』の放送映像はフジテレビのアーカイブには残っていませんでした。しかし、竹内まりやが自宅で録画していたVHSテープを元に、夫である山下達郎がHDDにダビングしたものが後に特別に提供されました。この映像は2019年8月17日に放送された『ミュージックフェア』の回で竹内がゲスト出演した際に取り上げられ、懐かしむファンにとって貴重な資料となりました。

放送局

『アップルハウス』は、以下のフジテレビ系列の各局で放送されました。

• - フジテレビ（CX）
• - 北海道文化放送（UHB）
• - 仙台放送（OX）
• - 秋田テレビ（AKT）
• - 山形テレビ（YTS）
• - 新潟総合テレビ（NST）
• - 長野放送（NBS）
• - テレビ静岡（SUT）
• - 富山テレビ（T34）
• - 石川テレビ（ITC）
• - 福井テレビ（FTB）
• - 東海テレビ（THK）
• - 関西テレビ（KTV）
• - 山陰中央テレビ（TSK）
• - テレビ岡山（OHK）
• - テレビ新広島（TSS）
• - テレビ愛媛（EBC）
• - テレビ西日本（TNC）
• - サガテレビ（STS）
• - テレビ長崎（KTN）
• - テレビ熊本（TKU）
• - テレビ宮崎（UMK）
• - 鹿児島テレビ（KTS）
• - 沖縄テレビ（OTV）

このように、『アップルハウス』は1980年代の音楽浸透の一助を成し、今でもその記憶を語り継がれている番組の一つです。

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