テレビ新広島

テレビ新広島 (TSS) の概要

株式会社テレビ新広島、通称TSSは、広島県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者です。TSSは「Television Shin-Hiroshima System」の略で、2008年からこの英名が正式になりました。広島県内での独自の番組制作を行いながら、フジテレビ系列の多様なコンテンツを提供しています。

歴史と沿革

1973年、TVメーカー向けの周波数が広島県に割り当てられ、翌年の1974年には会社が設立されました。そして1975年、TSSは開局し、広島テレビと広島ホームテレビからの番組が移行されました。FNNとFNSに加盟し、広島の民放テレビ局の中で最も新しい局としてスタートしました。

組織と株主

TSSは、中国電力の関連企業でもあり、主要株主にはフジ・メディア・ホールディングスや中国新聞社、関西テレビ放送、マツダなどが名を連ねています。これにより、地域密着型の放送を行いつつも、全国的なネットワークと連携を持つことができます。

放送内容と特徴

TSSの番組編成は多岐にわたり、FNNニュースや情報番組に加えて、自社制作のローカル番組も展開しています。シーズナル特番やスポーツ中継など、地域のニーズに応じたコンテンツ制作に力を入れています。ちなみに、広島で開催される広島平和記念式典の中継も自社制作として重要な位置を占めています。

主要番組の一部

• - TSSライク!
• - ひろしま満点ママ!!
• - TSSニュースナイト
• - スポーツ中継：Carp中継、Vリーグ中継、Jリーグ中継

新社屋と耐震性

2021年2月22日には新社屋からの放送を開始しました。6階建てで約8000㎡の延べ床面積を有し、平和の象徴である「折り鶴」をイメージしたデザインが特長的です。災害に強い設計が施され、3メートル級の浸水に耐えうる高い耐震性も備えています。新しく整備されたスタジオで、より良いコンテンツが制作されるでしょう。

地域への貢献

報道面では、地域の出来事や声を反映する内容に加えて、公共性の高い特番やイベントも制作しています。特に、広島市の活性化に寄与するような報道に重きを置いています。また、地域の文化や伝統を大切にし、様々なイベントとともに地元の方々をつないでいく活動を行っています。

キャッチコピーとイメージ

TSSの企業スローガン「ここからっ!TSS」は2015年に制定され、局の地域密着の姿勢を表しています。それ以前は「情熱電波!TSS」が長らく使用され、局のイメージを作り出しました。これらのスローガンを通じて、視聴者に親しみやすさと信頼感を提供しています。

結論

テレビ新広島は、単なる放送局に留まらず、広島県内で文化と地域の声を伝える重要な役割を担っています。今後も、地域貢献とコミュニケーションを軸にした番組作りに期待が寄せられています。

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