アデレード (フリゲート)
HMAS Adelaide (FFG 01)
アデレード（HMAS Adelaide, FFG 01）は、オーストラリア海軍に所属するアデレード級フリゲート艦の初艦です。この級は、アメリカのオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートを基にしたオーストラリア独自の設計が特徴です。艦名は南オーストラリア州の州都であるアデレードから取られています。
艦歴
アデレードは1977年7月29日にワシントン州シアトルにあるトッド・パシフィック造船所で起工され、1978年6月21日に進水しました。1980年11月15日には、正式に艦籍に登録され、就役しました。このフリゲート艦は、オーストラリア海軍の現代化に寄与し、国際的な任務にも参加することとなります。
1990年には、イラクのクウェート侵攻を受けて編成された多国籍軍に加わり、同級の艦であるダーウィンと共に中東に派遣され、湾岸戦争に参加しました。これにより、アデレードは海軍の重要な役割を果たし、国際的な安全保障ミッションにおいてもその存在感を明らかにしました。
さらに、2001年には対テロ作戦であるオペレーション・スリッパーに参加しました。この任務は、アフガニスタンにおけるテロ活動抑制を目的としており、アデレードは、その任務において重要な戦略的な役割を果たしました。
加えて2004年には、イラク戦争の支援を目的とするオペレーション・カタリストにも参加し、引き続き中東地域での安定化を図る努力に寄与しました。特に、2001年10月にはクリスマス島近海での難民船であるSIEV4（Suspected Illegal Entry Vessel）への対応任務にも従事しました。
アデレードは2008年1月19日に正式に退役しましたが、その後の艦がどのように活用されるかが注目されました。ニュージーランド州政府が艦を取得し、2011年4月には海没処分とされました。これにより、今ではダイビングスポットとして知られるようになり、ダイバーたちに新たな海中探検の場を提供しています。このように、アデレードはただの軍艦としての役割を超え、その遺産を新しい形で生かしています。
外部リンク
アデレードは、オーストラリア海軍の重要な一翼を担ってきた艦であり、その歴史は海軍ファンにとっても興味深いテーマとなっています。
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