アナザーコード: R 記憶の扉

アナザーコード：R 記憶の扉

『アナザーコード：R 記憶の扉』は、2009年にシングが開発し、任天堂が発売したWii用のアドベンチャーゲームです。本作は、2005年にリリースされた前作『アナザーコード 2つの記憶』の約2年後を舞台に、主人公アシュレイと彼女の過去にまつわる謎を描いています。

ゲームの概要

本作の主人公、アシュレイ・ミズキ・ロビンズは、父リチャードに誘われて向かうキャンプ場「ジュリエット・レイク」で、彼女の幼少期の母、サヨコにまつわる記憶がよみがえります。ゲームデザインはWiiリモコンを活かした直感的な謎解きを取り入れており、前作のタッチペン機能からの進化が見られます。また、グラフィックはほぼ3Dで再構築されていて、今までのアドベンチャーゲームとは一味違った体験が提供されています。

物語のあらすじ

物語は、アシュレイが16歳になった8月から始まります。新たに研究所での仕事が忙しく、父リチャードとは疎遠になっている彼女が、呼び出されて向かうのは、かつて母と訪れたキャンプ場でした。そこで、アシュレイはサヨコにまつわる隠された記憶や謎を追っていくことになります。

登場人物たち

アシュレイ・ミズキ・ロビンズ

アシュレイは、本作の主人公であり、夢はミュージシャン。父との関係が複雑で、バッグの盗難事件をきっかけに出会う少年マシューと共に、記憶を手掛かりに様々な出来事に立ち向かいます。

リチャード・ロビンズ

アシュレイの父親で、JCヴァレーの研究者。多忙な日々でアシュレイとは距離が生まれていますが、彼女との関係改善を望んでいます。キャンプでの交流を計画する一方で、様々なトラブルに巻き込まれます。

サヨコ・ロビンズ

アシュレイの亡き母で、アシュレイの記憶の中に蘇ります。幼少期の記憶の欠如が物語の重要な要素となっており、彼女の過去が何度も振り返られます。

マシュー・クルーソー

ジュリエット・レイクで出会う家出少年。行方不明の父親を探し、アシュレイと共に彼自身の過去を探求していきます。科学者を目指し、強い知識欲を持ちながらも心に傷を抱えたキャラクターです。

まとめ

『アナザーコード：R 記憶の扉』は、登場人物たちの人間関係や過去の記憶を掘り下げながら、同時に緻密に構成された謎が展開される魅力的なアドベンチャーゲームです。アシュレイの成長や家族の絆、多くのキャラクターの背景を知ることで、物語の奥深さに気づかされます。本作は、プレイヤーに思考を促し、感情移入をさせる制作がなされています。2024年にはリメイク版『アナザーコード リコレクション：2つの記憶 / 記憶の扉』がNintendo Switchに登場し、ストーリーの追加や改編が行われるため、新たなファン層の獲得も期待されます。

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