アネガダ島

アネガダ島：カリブ海の秘境

アネガダ島は、カリブ海に浮かぶイギリス領ヴァージン諸島に属する島です。ヴァージン諸島の最北端に位置し、面積は約38平方キロメートル。トルトラ島に次いで、イギリス領ヴァージン諸島で2番目に大きな島です。特筆すべきは、ヴァージン諸島の中で唯一、島全体が平坦な地形であることです。

平坦な地形と豊かな自然

島の西部は広大な塩水沼が広がっており、ベニイロフラミンゴ、ボラ、そして固有種であるアネガダツチイグアナなど、多様な生物が生息しています。この豊かな生態系が評価され、1999年5月にはラムサール条約登録湿地として登録されました。手つかずの自然が残る貴重な場所と言えるでしょう。

静かな集落と観光

アネガダ島の中心地はザ・セトルメントと呼ばれる集落です。人口は約200人と少なく、観光客も比較的少ないため、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。しかし、自然のままの美しい白浜のビーチは訪れる人々を魅了し、ヨットの停泊地としても人気を集めています。

島にはオーギュスト・ジョージ空港があり、アクセスも比較的容易です。

歴史

1493年、クリストファー・コロンブスがヴァージン諸島を発見した際、アネガダ島の周辺に広がるリーフに乗り上げたとされています。この時、船員たちは石灰岩のサンゴ礁を見て、スペイン語で「溺れる島」を意味する「Anegada」と名付けました。これが現在の島名の由来となっています。

アネガダ島を取り囲むサンゴ礁のリーフは、古くから船乗りたちにとって危険な存在であり、多くの船が難破したと言われています。

まとめ

アネガダ島は、平坦な地形、豊かな自然、静かな集落、そして歴史が織りなす魅力的な島です。カリブ海の喧騒から離れ、手つかずの自然の中で穏やかな時間を過ごしたい方にとって、まさに理想的な場所と言えるでしょう。

もう一度検索