アビイ・ロード E.P.

レッド・ホット・チリ・ペッパーズが1988年に発表したEP盤『アビイ・ロード E.P. (The Abbey Road E.P.)』は、そのユニークなジャケット写真で広く知られています。ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』のジャケットをパロディ化したもので、メンバーが全裸で、局部にソックスを被せた状態（通称・ペニソックス）でアビー・ロード・スタジオ前の横断歩道を横切る姿が写されています。この大胆なイメージは、バンドの初期の反骨精神とユーモアを象徴するものとして、今もなお語り継がれています。

このEPには、以下の5曲が収録されています。

"Fire" （ジミ・ヘンドリックス） - 2:02
"Backwoods" - 3:06
"Catholic School Girls Rule" - 1:57
"Holywood (Africa)" - 5:04
* "True Men Don't Kill Coyotes" - 3:38

"Fire"は、ジミ・ヘンドリックスのカバーで、レッド・ホット・チリ・ペッパーズならではのエネルギッシュな演奏が光ります。"Backwoods"は、ファンクとパンクの要素が融合したオリジナル曲で、初期の彼らの音楽性をよく表しています。"Catholic School Girls Rule"は、短くもキャッチーなナンバーで、ライブでも人気の高い曲です。"Holywood (Africa)"は、トーキング・ヘッズの"Africa"をモチーフにした楽曲で、独特なリズムとアレンジが特徴です。"True Men Don't Kill Coyotes"は、バンドの初期の代表曲の一つで、ファンキーなベースラインとアンソニー・キーディスのラップが印象的です。

『アビイ・ロード E.P.』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの初期の勢いと実験精神が感じられる作品であり、彼らの音楽的なルーツを探る上で重要な一枚と言えるでしょう。また、ビートルズへの敬意とパロディ精神を込めたジャケット写真は、音楽史に残るアイコニックなイメージとして、多くの人々に記憶されています。

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