アピア (札幌市)

アピア (APIA): 札幌駅直結の地下街

アピアは、北海道札幌市中央区に位置する地下街で、JRタワーを構成する重要な施設の一つです。札幌駅と札幌市営地下鉄さっぽろ駅を結ぶという、交通の要衝としての役割も担っています。

概要

アピアは、地下鉄南北線とJR札幌駅西コンコースを結ぶ「ウエストアベニュー」を中心に広がっています。このアベニューを境に、西側は「APIA WEST」、東側は「APIA CENTER」として、それぞれ異なる特色を持っています。

APIA WEST: レストランやカフェなど、飲食店が比較的多く出店しており、食事や休憩に最適なエリアです。
APIA CENTER: ファッションや雑貨などの専門店が多く、ショッピングを楽しむことができます。

施設全体で採光が重視されており、通路や広場には自然光が降り注ぐように設計されています。特に「太陽の広場」は吹き抜け構造になっており、地上にある総ガラス張りのドーム「アピアドーム」を通して、明るい日差しが差し込みます。

また、アピアではデジタルサイネージを活用した情報発信も積極的に行われています。2012年にはウエストアベニューに「JRタワー札幌ピラービジョン」が、2016年にはイーストアベニューに「JRタワー札幌ピラービジョンクロス」が設置され、様々な情報や広告が発信されています。

沿革

アピアの歴史は古く、前身は1952年に開設された「札幌ステーションデパート」に遡ります。その後、「札幌駅名店街」（1972年）、「エスタ二番街」（1978年）と発展を重ね、1999年に大規模なリニューアルを経て、現在の「アピア」として生まれ変わりました。

2005年には、アピアを運営する札幌駅地下街開発が、札幌ステラプレイス、エスタ、パセオの運営会社と合併し、「札幌駅総合開発」に商号を変更しました。

年譜

1952年: 札幌ステーションデパート事業協同組合設立、札幌駅4代目駅舎地下に開店
1956年: 売り場拡張計画を国鉄に申請
1957年: 売り場拡張計画認可
1958年: 北海道大博覧会に合わせ拡張部を開業
1964年: 札幌駅北口開設に合わせ「北口ステーションストア」を開業
1970年: 札幌市営地下鉄南北線建設に伴う移転先となる札幌駅西側広場の地下街建設を目的に札幌ステーションビルを設立
1972年: 札幌駅新地下商店街「札幌駅名店街」開業
1978年: 札幌ターミナルビル「札幌エスタ」開業、地下街「エスタ2番街」開業
1994年: 札幌駅地下ビルが「札幌駅地下街開発」へ商号変更、札幌駅地下街開発が「エスタ2番街」の営業を譲受
1997年: 札幌駅地下街開発が「札幌ステーションデパート」の営業を譲受
1998年: 札幌駅南口地下街増改修事業着工
1999年: 全面改修工事に着手、南口広場地下増改修が完成し「アピア」としてリニューアル開業
* 2005年: 札幌駅南口開発、札幌駅地下街開発、札幌ターミナルビル、札幌ステーション開発が合併し札幌駅総合開発の管理となる

アピアは、札幌駅周辺の商業施設として、地域の人々や観光客にとって欠かせない存在となっています。ショッピングや食事だけでなく、待ち合わせ場所や休憩スペースとしても活用されており、多くの人々に親しまれています。

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