アフガニスタン赤新月社

アフガニスタン赤新月社（ARCS）は、パシュトー語で「د افغاني سرې میاشتې ټولنې」、英語では「Afghan Red Crescent Society」と表記される、アフガニスタンにおける国際赤十字赤新月社連盟の加盟組織です。70年以上の歴史を持つこの組織は、長年にわたり同国の人道支援活動の中核を担ってきました。しかし、過去20年間は国内情勢の影響を大きく受け、活動に制約が加えられることもありました。

歴史

ARCSは1934年4月、孤児救済を目的として首都カーブルで設立されました。1951年10月には、地方支部と運営委員会を組織内に組み込むことが決定され、組織としての基盤が強化されました。国際赤十字赤新月社はARCSにとって重要なパートナーであり、1991年には代理委員会を設置しましたが、アフガニスタン紛争の影響で一時的に活動を中断せざるを得ませんでした。近年、組織的な能力の制約を受けながらも、ARCSは全国的なネットワークを維持し、32県中31県に支部を置いています。

活動

ARCSは、国際的な組織からの支援を受けて活動を展開しています。特に、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、日本の赤十字社からの支援は重要なものとなっています。また、イラン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の関連組織とも連携しています。ARCSは、アフガニスタンの広範囲において、人道主義の原則に基づいた活動を行っており、全ての民族に対して平等な支援を提供することを標榜しています。主な活動内容は、災害対応、健康管理、青少年支援などです。

組織の規模については、正確な記録は残されていませんが、国際組織からの発表によれば、2003年には約1万人のメンバーと1200人のボランティアが活動していたと推計されています。2007年の会長インタビューでは、ARCSには約3万7千人ものボランティアがいると報告されています。

外部リンク

Afghan Red Crescent Society（公式ページ）
Afghan Red Crescent Society（赤十字本部）

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