アフタヌーンショー

『アフタヌーンショー』の概要と歴史

『アフタヌーンショー』は、1965年4月5日から1985年10月18日まで、テレビ朝日系列で放送された昼のワイドショーです。本番組は、開始前年の1964年に放送を始めた『モーニングショー』の昼版として位置付けられ、20年以上にわたり、5359回の放送を実現しました。特徴的なのは、1971年からカラー放送に移行した点や、年末年始も放送が続いたことです。

放送開始からの経緯

番組は、当初『ただいま正午・アフタヌーンショー』としてスタートしましたが、1966年からは『桂小金治アフタヌーンショー』に改称され、小金治の人気に支えられて視聴率も向上しました。放送時間は正午から55分間で、関東をはじめ、多くの地域でネットされていました。

内容と魅力

『アフタヌーンショー』では、時事問題やニュースを扱い、視聴者に向けた感情豊かな司会が特徴でした。中でも、小金治の称賛と批判を集めた「怒りの小金治」のコーナーは、多くの視聴者に印象を残しました。小金治は、彼自身が何かに対して怒りを示す姿で話題となり、時には涙を流す場面も見られました。

大澤や草笛光子といったアシスタントを交えた司会者陣も多様で、番組は様々な才能の集結を見せ、普段のニュースとは違った演出で視聴者を楽しませました。また、本番組が行った突撃取材が後の紅白歌合戦の情報報道に影響を及ぼすなど、意味深い文化的な役割も果たしました。

司会者交代の歴史

1973年からは山田吾一が司会者に名を連ねましたが、事件に巻き込まれたことから交代することとなりました。その後、川崎敬三にバトンタッチされ、彼の下で梨元勝を始めとした話題性の高いリポーターが活躍しました。これにより番組は大きな転機を迎え、第2期の黄金時代を築き上げました。

やらせリンチ事件と番組打ち切り

しかし、1985年には衝撃的な「やらせリンチ事件」が引き起こされ、これにより視聴率は急落。事件は複数の逮捕者を生み、最終的には番組の打ち切りへと繋がる結果となりました。事件後、テレビ朝日は謝罪し、番組の終了を決定。この最終回では、長い歴史を振り返りながら、川崎とスタッフが視聴者に感謝の意を表しました。

結論

『アフタヌーンショー』は、その放送形式と内容によって日本のテレビ文化に大きな影響を与え、視聴者の記憶に残る存在であり続けています。落語家から司会者を起用した斬新な試みや、多彩なリポーターの参加により、視聴者に多くの記憶と感動を提供しました。そのドラマ性豊かな展開や、新聞や報道の枠を超えた視点からの情報提供は、今でも多くの人の心に残っています。

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