桂小金治

二代目桂小金治（かつら こきんじ）の概要

二代目桂小金治は、落語家としてだけでなく俳優やタレント、司会者としても広く知られています。1926年に東京都杉並区で生まれ、本名を田辺幹男といいます。1947年に2代目桂小文治に入門し、初名を「小竹」として落語家の道を歩み始めました。1949年には「小金治」に改名し、二つ目として活動していました。

映画俳優への転身

当初、落語家として将来を嘱望されていた小金治でしたが、映画監督の川島雄三からの誘いにより、映画俳優へと転身します。1952年の映画『こんな私じゃなかったに』でデビューし、松竹と専属契約を結び、以降は映画やテレビドラマ、さらにはバラエティ番組でも幅広く活躍しました。

特に、1960年代には多くの映画に出演し、名脇役としての地位を確立しました。その後も日活や東京映画などの映画会社に移籍し、多くの作品に携わりました。

ワイドショー司会者としての成功

テレビ界では、ワイドショー『アフタヌーンショー』の司会者として特に有名です。1970年代には「怒りの小金治」として知られるようになり、視聴者の共感を呼ぶ場面も多く見られました。バラエティ番組での司会としても大きな支持を受け、「泣きの小金治」として感動的なシーンを作り出しました。

講演活動と高座復帰

2000年代にはメディア露出は減少しましたが、全国各地での講演活動を通じて落語の普及に貢献していました。高座で口演した江戸落語も好評を博し、やがて引退を宣言するまで落語家としての活動を継続しました。

人物像と名言

小金治は、趣味で草笛やハーモニカを楽しむ一面も持っていました。また、彼の政治的な発言はしばしば話題となり、保守的な思想を持つとして知られています。彼の口癖の一つである「一念発起は誰でもする。努力までならみんなするが、それを超えるためには辛抱が必要だ」という言葉には、彼の人生観が表れています。

交友関係と影響

政治家との交友も多く、自由民主党の渡辺美智雄と親しい関係であったことが知られています。また、映画界の仲間とも深く結びついており、石原裕次郎や高橋英樹との共演も数多くありました。小金治自身の影響を受けた後輩たちは、彼の手法や演技を尊重し、後世に伝えていこうとしました。

最後の時

彼の活動は多岐にわたり、その才能と人柄に多くの人が魅了されました。2014年に肺炎のため88歳で亡くなるまで、彼は日本のエンターテインメント界に多大な影響を与えました。その功績は、今後も多くの人々に受け継がれていくことでしょう。

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