アフターマス (映画)

アフターマス

『アフターマス』（Aftermath）は、2017年に公開されたアメリカのドラマ映画です。2002年7月に発生したユーバーリンゲン空中衝突事故、その後の殺人事件を題材としています。監督はエリオット・レスター、主演はアーノルド・シュワルツェネッガーが務めました。

ストーリー

物語は、工事現場で働くローマン・メルニックが、ニューヨークから来る妻と娘を空港で迎えるため、仕事を早退するところから始まります。しかし、ローマンを待ち受けていたのは、愛する家族が搭乗していた飛行機が空中衝突事故を起こしたという衝撃的なニュースでした。

一方、管制官のジェイコブ・ボナノス（ジェイク）は、2機の飛行機がレーダーから消えたことに混乱していました。彼は、目の前のデータから、両機が衝突し墜落したという結論に至り、深い衝撃を受けます。事故調査委員会はジェイクの法的責任を問うことはありませんでしたが、彼は自責の念に苛まれ、家族との関係も冷え切ってしまいます。また、事故について他人に語ることもありませんでした。

事故の犠牲者は271人に及び、ローマンはボランティアとして墜落現場の整理に携わり、娘のブレスレットと遺体を発見します。家族を失った悲しみから、ローマンは家に引きこもるようになります。そこへジャーナリストのテッサが訪ねてきます。彼女は、事故に関する本を書くために話を聞かせてほしいとローマンに頼みますが、ローマンは何も語ろうとしません。

世間はジェイクを糾弾し、弁護士は彼とその家族の安全のために、引っ越しと改名を勧めます。一方、ローマンは飛行機会社の顧問弁護士から慰謝料を提示されますが、会社の謝罪がないことを理由に受け取りを拒否します。

事故から1年後、ローマンは別の街で大工として働き始めます。慰霊式典でテッサと再会したローマンは、管制官だったジェイクの所在を尋ねます。テッサは躊躇しますが、最終的にジェイクの職業と改名後の名前を教えてしまいます。テッサは、この行動が後に殺人事件に繋がるとは想像もしていませんでした。

キャスト

ローマン・メルニック - アーノルド・シュワルツェネッガー（玄田哲章）
ジェイコブ・ボナノス（ジェイク） - スクート・マクネイリー（北島善紀）
クリスティーナ - マギー・グレイス（井上カオリ）
マット - グレン・モーシャワー（仲台吉一）
ロバート - マーティン・ドノヴァン（関口雄吾）
テッサ・コルベット - ハンナ・ウェア（高橋春香）
イヴ・サンダース - マリアナ・クラヴェーノ
ジョン・ガリック - ケヴィン・ゼガーズ
ジェームズ・ガリック - ラリー・サリヴァン
管制官 - テリ・クラーク・リンデン

製作

2015年6月23日、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画として『478』というタイトルで発表されました。その後、11月4日にエリオット・レスターが監督に就任、12月24日にはマリアナ・クラヴェーノの出演が発表されました。

撮影は2015年12月14日にオハイオ州コロンバスで始まり、2016年1月中旬に終了しました。

評価

批評家からの評価は芳しくなく、映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは、批評家支持率39%、平均点は10点満点で5.2点となっています。Metacriticでは、加重平均値は44/100となっています。

また、ローマン・メルニックのモデルとなったヴィタリー・カロエフは、本作が事実を歪曲していると批判しています。カロエフは、劇中のメルニックとは異なり、飛行機会社や管制官からの謝罪や同情を一切求めなかったと語っています。

外部リンク

日本版公式サイト
アフターマス - allcinema
Aftermath - オールムービー（英語）
Aftermath - IMDb（英語）

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