アフメド・ビン＝アリー・スタジアム

アフメド・ビン＝アリー・スタジアム

アフメド・ビン＝アリー・スタジアム（アラビア語: ملعب أحمد بن علي‎）は、カタールのライヤーンに位置する多目的競技場です。このスタジアムは、主にサッカーの試合が行われる場として知られていますが、陸上競技用のトラックも備えています。スタジアムの名称は、かつてのカタールの首長（アミール）であるアフマド・ビン・アリー・アール＝サーニーに由来しています。

この競技場は、カタール・スターズリーグに所属するサッカーチーム、アル・ライヤーンSC及びアル・スィーリーヤSCの本拠地としても利用されています。スタジアムは、ドーハの北西およそ1キロメートルの地点にあり、周囲は広い砂漠に囲まれています。

スタジアムの歴史

ハフメド・ビン＝アリー・スタジアムは、2003年に開場し、収容人数はサッカー開催時で約21,282人です。このスタジアムは、ハリーファ国際スタジアムに次ぐ規模を誇ります。2011年には、AFCアジアカップの開催地としても名を馳せました。

特筆すべきは、2022 FIFAワールドカップのために行われた大規模な改修です。2015年から2020年の間に、収容人数は約5万人に増加され、ワールドカップ時には44,740人を収容できるように整備されました。最初は既存のスタンドを生かした拡張が計画されていましたが、最終的に全面的な改築が選択されました。

最新技術との融合

スタジアムの外観には、特に注目すべき「メディア・ファサード」が設けられています。これは、外周全体に膜を施し、試合状況や結果、ニュース、広告などをリアルタイムで投影する機能を持つものです。また、客席は観戦者が快適に観戦できるように設計されており、見晴らしが良く、日陰にもなる配慮がされています。

スタジアムの落成式は、2020年12月18日にカタールの建国記念日に行われました。この日は、2022 FIFAワールドカップの開催2年前に当たります。

さらに、ワールドカップ本大会の前には、予選が3試合行われました。アジア4次予選並びに大陸間プレーオフがこのスタジアムで開催され、各国のサッカーチームによる激闘が繰り広げられました。

アフメド・ビン＝アリー・スタジアムは、サッカーのみならず、様々なスポーツイベントに対応した施設として、今後も多くの観客を楽しませることでしょう。

もう一度検索