アフリカネイションズカップ2025

アフリカネイションズカップ2025 (AFCON 2025) 大会概要

アフリカネイションズカップ2025、通称AFCON 2025またはCAN 2025は、アフリカサッカー連盟（CAF）が主催する2年に1度のアフリカ大陸選手権の第35回大会です。今回はモロッコが開催国となり、1988年以来2回目の開催となります。当初、モロッコは2015年大会の開催を予定していましたが、西アフリカでのエボラ出血熱の流行を懸念し、開催を辞退しました。

開催時期の変更

今大会は、FIFAクラブワールドカップの出場チーム数が32チームに拡大され、2025年の6月と7月に開催される予定となったため、異例の時期に開催されます。具体的には、2025年12月21日から2026年1月18日までの期間で開催される予定です。また、ヨーロッパのチャンピオンズリーグも拡大され、1月の最後の2週間に2試合が追加されるため、大会日程はさらに複雑になっています。アフリカネイションズカップの伝統的な開催時期である1月中旬から2月中旬は、チャンピオンズリーグのノックアウトステージと重なるため、通常よりも日程調整が困難になる可能性が高いです。

当初、今大会はヨーロッパのクラブチームや大会とのスケジュールの競合を避けるため、2019年大会と同様に北半球の夏に開催される予定でした。しかし、前回の2023年大会（コートジボワール開催）は、コートジボワールの夏の悪天候のため、2024年1月と2月に延期されました。

開催国決定の経緯

当初、2025年大会の開催国はギニアに決定していましたが、開催準備の遅れから開催権を剥奪されました。その後、再入札が行われ、2023年9月27日にモロッコが新たな開催国として指名されました。

過去の開催国決定の変更

2018年11月30日、CAFはカメルーンに対し、準備の遅れを理由に2019年大会の開催権を剥奪しました。その後、CAFは2021年大会をカメルーンで開催することを決定しました。この影響で、2021年大会の開催国であったコートジボワールが2023年大会の開催国となり、2025年大会はギニアが開催することになりました。しかし、2022年9月30日、CAFはギニアに対し、開催準備の遅れを理由に2025年大会の開催権を剥奪し、改めて開催国を決定する入札プロセスを開始しました。そして、2023年9月27日にモロッコが2025年大会の開催国に決定し、2027年大会はケニア、ウガンダ、タンザニアの共同開催に決定しました。

予選大会と出場国

アフリカネイションズカップ2025の予選には、52の国と地域が参加し、12のグループに分かれて総当たり戦が行われました。各グループ上位2チームが本大会への出場権を獲得しました。

開催都市

2025年1月27日、CAFはモロッコサッカー連盟および大会地元組織委員会と共同で、今大会の試合開催都市を発表しました。具体的な都市名は、発表資料をご確認ください。

組み合わせ抽選

2024年12月16日、CAFはグループステージの組み合わせ抽選を2025年1月27日にモロッコのラバトで開催すると発表しました。組み合わせ抽選では、2024年12月のFIFAランキングを基に、出場国が4つのポットに分けられます。

グループステージ

グループステージでは、各グループの上位2チームと、各グループ3位のチームのうち上位4チームが決勝トーナメント（ラウンド16）に進出します。

順位決定方式

グループステージの順位は、勝利3ポイント、引き分け1ポイント、敗北0ポイントの勝ち点制で決定されます。勝ち点が並んだ場合は、以下の基準で順位が決定されます。

1. 同チーム間の対戦における勝ち点
2. 同チーム間の対戦における得失点差
3. 同チーム間の対戦における総得点
4. 上記基準を適用後も同順位のチームが残る場合は、それらのチーム間でのみ上記基準を再度適用
5. グループステージ全試合における得失点差
6. グループステージ全試合における総得点
7. 抽選

決勝トーナメント

決勝トーナメントでは、45分ハーフの試合で決着がつかない場合は、15分ハーフの延長戦が行われます。それでも決着がつかない場合は、PK戦で勝者を決定します。

前回大会優勝国

前回の2023年大会（コートジボワール開催）では、コートジボワールが優勝しました。今大会では、ディフェンディングチャンピオンとして臨みます。

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