アブドゥライ・ワッド

アブドゥライ・ワッド：セネガルの政治家、元大統領

アブドゥライ・ワッド（Maître Abdoulaye Wade, 1926年5月29日 - ）は、セネガル共和国の政治家であり、第3代大統領（2000年 - 2012年）を務めました。また、セネガル民主党 (PDS) の党首でもありました。

生い立ちと初期のキャリア

ワッドは、当時フランス領西アフリカの一部であったセネガルのルーガ州ケベメールで生まれました。ダカール大学で法学と経済学を学び、法経学部長などを経て、1974年に政界入りしました。

長年の野党政治

1981年以降、アブドゥ・ディウフ政権の下で長きにわたり野党政治家として活動しました。2000年の大統領選挙で、決選投票の末にアブドゥ・ディウフを破り、大統領に選出されました。

大統領としての功績と批判

2007年2月の大統領選挙で再選を果たし、4月3日に2期目の宣誓式を行いました。大統領在任中は、インフラ整備や経済発展に力を注ぎましたが、一方で、独裁的な政治手法や汚職疑惑も指摘されました。

2010年には、セネガル独立50周年を記念して、長年のアイデアであったアフリカ・ルネサンスの像を完成させました。しかし、その巨額の事業費が、セネガルには不相応であるという批判や、国有地売却による事業費捻出にもかかわらず、像による収益の35%が大統領自身に入るという報道がなされ、物議を醸しました。

2001年に新憲法を制定し、大統領の任期を7年から5年に短縮しましたが、2008年には独断で再び7年に戻しました。この任期変更は、国民からの強い反発を招きました。

2012年3月25日に行われた大統領選挙で、マッキー・サル元首相に敗北し、2期12年の政権に幕を閉じました。

その他の情報

ワッドは、セネガルの政治において重要な役割を果たした人物であり、その功績と批判は多岐にわたります。

関連項目

セネガルの大統領
セネガル民主党
* 広谷泉 - 専属ピアニスト

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