アプレット

アプレット（applet）とは、アプリケーションに組み込まれて動作する小さなプログラムのことです。多くの場合、Webブラウザ上で動作するプログラムを指しますが、それ以外にも様々なアプリケーション内で利用されることがあります。

アプレットは、単独で動作するアプリケーションと比較して、同じ機能を実現するのに必要なプログラミング量が少ないという特徴があります。これは、アプレットが他のアプリケーションの機能を利用して動作するため、一からすべてを記述する必要がないためです。

アプレットという言葉は、英語の "application" の略語である "app" に、小さいものを意味する縮小辞 "-let" を付けた造語です。つまり、小さなアプリケーションという意味を持ちます。

アプレットの例

アプレットは、Webブラウザで動作するものが有名ですが、他のアプリケーションでも利用されています。

Webブラウザ上のアプレット:
Javaアプレット：かつてWebブラウザ上で広く利用されたアプレットで、Java言語で記述されています。
Macromedia Flash：動画やインタラクティブなコンテンツを表示するために使用され、英語圏ではアプレットとみなされることがあります。

Webブラウザ以外の例:
パッケージソフト：Siebelなどのパッケージソフトでは、製品の一部としてアプレットが使われることがあります。
GNOMEパネルアプレット：デスクトップ環境GNOMEのパネル上で動作する小さなプログラムを指します。
コントロールパネルアプレット：Microsoft Windowsのコントロールパネルにある個々のアイコンを指します。これは、システム設定を管理するための小さなプログラムです。

アプレットの利点

軽量性: アプレットは、必要な機能に特化して作られるため、単独のアプリケーションよりも軽量です。
柔軟性: アプレットは、様々なアプリケーションに組み込んで利用できるため、柔軟性が高いです。
再利用性: アプレットは、他のアプリケーションで再利用できるため、開発効率が向上します。

アプレットの課題

セキュリティ: Webブラウザで動作するアプレットは、セキュリティ上のリスクを伴う可能性があります。そのため、近年ではJavaアプレットなどの利用が減っています。
互換性: アプレットは、動作環境によって互換性の問題が発生することがあります。

関連用語

サーブレット: Webサーバ上で動作するプログラムのことです。アプレットがクライアント側で動作するのに対し、サーブレットはサーバ側で動作します。
プラグイン: アプリケーションの機能を拡張するために追加するプログラムです。アプレットと同様に、他のアプリケーションに組み込んで利用されます。

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