アボット (風俗嬢)

アボット（1980年2月1日生）は、日本の元風俗店従業員、タレント、YouTuber、および歌手として活動しました。神奈川県川崎市に生まれ、埼玉県で育ちました。

風俗業界での歩み

アボット氏は、地雷系コンセプトを掲げる風俗店「デッドボール」で中心的な存在として活躍しました。この店舗は男性客のみならず、女性客も利用できるという特徴を持っていました。彼女は風俗店員として在籍していた期間、「歯がないばか」や「歯無し、家無し、常識ナシ」といった非常にインパクトの強いキャッチフレーズを用い、その個性あふれるキャラクターで多くの支持を集めました。同業者からも高い人気を誇り、「アボちゃん」「アボ」「アボボ」といった愛称で親しまれました。源氏名「アボット」は、プロ野球選手のジム・アボットに由来すると言われています。

風俗店員を引退した後も、アボット氏は「デッドボール」のスタッフとして勤務を続けました。YouTubeチャンネルや各種メディアにも出演し、店舗の「看板娘」や「広報部長」としてその知名度向上に貢献しました。

しかし、2021年6月30日をもって「デッドボール」のスタッフを退職し、YouTube出演を含む風俗業界関連の活動から完全に身を引きました。この引退は、YouTube企画でお見合いした一般男性との同棲を開始するためでした。

来歴

1980年に神奈川県で生を受けたアボット氏は、17歳の時に高校を中途退学しました。18歳で寮付きのピンサロ（ピンクサロン）に入店し、最初の5年間をそこで過ごします。24歳からは様々な風俗店を渡り歩き、その後は再び寮付きの栃木県のピンサロで5年間勤務しました。

2013年12月、「デッドボール」に入店。翌2014年11月29日にフジテレビで放送されたドキュメンタリー番組『刹那を生きる女たち 最後のセーフティーネット』に出演したことで大きな話題を呼び、同時に「デッドボール」の存在も広く知られるきっかけとなりました。番組内での「待ってくれたっていいじゃん」という発言は特に注目を集めました。

2019年11月17日をもって「デッドボール」での風俗店員としての活動を終え、その後はスタッフとして店舗運営を支えました。そして、2021年6月30日にスタッフ職からも退き、風俗業界から完全に引退しました。

人物像

アボット氏の趣味は、ネットカフェでの一人アダルトDVD鑑賞です。好きなAV男優としては、平本一穂、トニー大木、大島丈、仁科ひかるの名前を挙げています。

好きな食べ物は、チキン、豚足、焼肉などの肉類。一方、キムチや梅干し、辛い物などは苦手としています。愛用するブランドはアディダスです。

風俗の世界に入るきっかけは、コンビニで立ち読みしたゴシップ誌に掲載されていた求人広告を見たことだと語っています。

過去には、ヒモ状態の男性と7年間同棲し、経済的に支えていましたが、DVを受けて関係に愛想を尽かし、最終的に別れを選びました。

彼女の最も特徴的な外見は、前歯がないことです。これは、元々は虫歯で抜歯し差し歯にしていたものの、ホストクラブで勢いよくチーズサラミを食べている際に差し歯が取れてしまい、誤って飲み込んでしまったのが最初の原因でした。その後新しい差し歯を入れたものの、1年後にはケンタッキーフライドチキンにかぶりついた際に再び取れて落下。さらに2年後には居酒屋でスルメを食べている最中に三度目の差し歯が取れるという出来事が重なり、前歯がない状態が続きました。

かつては家を借りていた時期もありましたが、主に店舗の待機所や事務所で生活することが多かったと述べています。喫煙者でもあります。また、YouTubeで自身が脊椎側彎症であることを明かしており、そのため杖をついて歩くこともあるそうです。

交友関係

アボット氏は、「デッドボール」と同様に地雷系をコンセプトとする大阪の風俗店「トリプルレッドカード」に在籍するキングマンやチクタクバンバン、そして「デッドボール」時代の同僚であるバウエルといった他の風俗店員との交流がありました。また、お笑いタレントの楽しんご氏とYouTubeで共演した経験もあります。

発表楽曲

アボットラップ
しあわせハッピー

主な出演

『刹那を生きる女たち 最後のセーフティーネット』（フジテレビ）
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