アポインテッドデイ

アポインテッドデイ：競走馬から種牡馬へ

アポインテッドデイは、アメリカ合衆国で生産された競走馬であり、後に種牡馬としても活躍した名馬です。父はレッドランサム、母はアポインテッドワン（父はダンジグ）という、優れた血統を受け継いでいました。日本に輸入されたアポインテッドデイは、幾多のレースを戦い抜きました。

華麗なるデビューと挫折

2003年10月12日、東京競馬場で行われた新馬戦（芝1400メートル）で、アポインテッドデイはデビューを飾ります。鞍上には名手・武豊騎手を迎え、2着馬に6馬身差をつける圧勝劇を演じました。その後も活躍は続き、京王杯2歳ステークスで2着、朝日杯フューチュリティステークスで3着と好成績を収めます。しかし、2004年の共同通信杯で2着に敗れた後、NHKマイルカップでは10着に終わり、故障により長期休養を余儀なくされました。2006年に復帰したものの、思うような結果を残せず、競走馬としてのキャリアに終止符を打つこととなります。11戦1勝という成績は、その潜在能力の片鱗を示すに留まりましたが、その華麗なデビューとその後に見舞われた挫折は、アポインテッドデイの生涯に深く刻まれた出来事と言えるでしょう。

種牡馬としての成功

競走馬を引退したアポインテッドデイは、北海道浦河町の日高スタリオンステーションで種牡馬としてのセカンドキャリアをスタートさせます。初年度は18頭の牝馬に種付けを行い、そのうち12頭が血統登録されました。そして、2009年には産駒であるソングスパロウがJRA認定新馬チャレンジで勝利、さらにインプレッシヴデイがメイクデビュー京都で勝利し、産駒の初勝利を飾りました。この成功は、アポインテッドデイの遺伝子の素晴らしさを証明するものでした。その後、太平洋ナショナルスタッドへと繋養場所を移し、2014年まで種牡馬として活躍しました。アポインテッドデイの種牡馬としての功績は、多くの競走馬を生み出し、その中からアポインホープといった活躍馬を輩出した点にあります。

血統と活躍馬

アポインテッドデイの父であるレッドランサムは、現役時代は目立った成績を残しませんでしたが、その産駒には多くの活躍馬が輩出されました。エレクトロキューショニストはその代表例です。一方、母アポインテッドワンはアメリカで17戦4勝という実績を持ち、その血統背景にはG1競走で勝利した馬や、G1競走で好成績を収めた馬が多く含まれています。アポインテッドデイ自身の血統背景の深さと、その遺伝子の強さを示す、非常に興味深い背景です。アポインテッドデイの産駒からは、スプリングカップを制したアポインホープなど、多くの競走馬が輩出されました。これら産駒の活躍は、アポインテッドデイの種牡馬としての成功を物語っています。

まとめ

アポインテッドデイは、競走馬としては短い期間しか活躍できませんでしたが、種牡馬として素晴らしい遺伝子を受け継いでいることを証明しました。華々しいデビューから故障による長期休養、そして種牡馬としての成功と引退まで、その生涯は多くのドラマを含んでいました。競走馬としてだけでなく、種牡馬としても日本の競馬界に貢献したアポインテッドデイは、多くの競馬ファンの記憶に刻まれた名馬と言えるでしょう。その血統は、これからも日本の競馬界に影響を与え続けることでしょう。

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