アマリリス (Winkの曲)

『アマリリス』



Winkのシングル『アマリリス』は、彼女たちのキャリアの中でも重要な位置を占める作品で、1988年9月7日にポリスターからリリースされました。この曲は、Winkが特有のスタイルを確立する中で制作され、地方営業の活動を意識しています。同シングルは、2018年4月27日にデビュー30周年を記念した完全限定盤として再リリースされ、17cmのアナログ・シングルがダブル・ジャケット仕様で登場しました。

背景



『アマリリス』は、当初からWinkのビジュアルよりも歌唱力を重視した方針のもとに作られました。そのため、視覚的な露出を抑えたプロモーションが行われていましたが、テレビ番組には出演し、本曲を披露する場面も見られました。作詞は森雪之丞、作曲は佐藤健、編曲は鈴木茂が担当し、高い技術と工夫が感じられる楽曲に仕上がっています。

当初、Winkの第2作として発表されていたタイトルは「迷子のロンリー・ハート」でしたが、こちらはB面に収録されることになりました。この曲の作詞は森雪之丞、作曲は木戸やすひろ、編曲は若草恵が手がけています。表題曲とB面曲の両方とも、主要なCMソングやテレビ番組とのタイアップはありませんでしたが、それぞれに独自の魅力があります。

ジャケットとプロモーション



ジャケット写真は著名な写真家、篠山紀信によるもので、当時のWinkのイメージとは異なる満面の笑みを浮かべる写真が使われています。このようなビジュアルは「笑わない、しゃべらない」という印象が確立される1989年には、逆に強いインパクトを与えることになりました。

発売日は、Winkが夏のキャンペーン中にあたる1988年9月7日で、オリジナルビデオ『Hop!Step!WINK!～ビデオ・ファースト・パーティ編』などの抽選プレゼント企画も展開されました。しかし、残念ながらこのキャンペーンの集客は思わしくなかったとされています。

オリコンチャートにおいては、初登場33位から最高30位まで上昇しましたが、前作の「Sugar Baby Love」と比べると少々物足りない結果となりました。本作は1988年度の年間ランキングでは422位で、売上も前作の約4分の1となる1.432万枚にとどまりました。

プロモーションビデオは制作されず、1993年にはWinkのPV集『NOBLE STATE』で、一部のライブ映像が収められました。これは1989年3月26日に行われたミニコンサートでのパフォーマンスが使用されているため、当時の魅力を感じ取ることができます。

収録曲


  • - アマリリス
作詞：森雪之丞、作曲：佐藤健、編曲：鈴木茂
  • - 迷子のロンリー・ハート
作詞：森雪之丞、作曲：木戸やすひろ、編曲：若草恵

収録アルバム



『アマリリス』は、当時のWinkの音楽スタイルや彼女たちの成長を象徴する貴重な一枚であり、現在でもファンの間で高く評価されています。

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