Sugar Baby Love

「Sugar Baby Love」について

Winkのデビューシングル「Sugar Baby Love」は、1988年4月27日にポリスターからリリースされた楽曲です。この曲は、Winkとしての初めての作品であり、後に彼女たちの人気を確立する重要な役割を果たしました。実はこの曲、1974年にルベッツによってリリースされたヒット曲のカバーとなっており、Winkのメンバーである鈴木早智子は、この楽曲がキャンディーズによるアレンジ版をもとにしていることを明らかにしています。

制作の背景とリリース

Winkバージョンの「Sugar Baby Love」の日本語詞はJoe Lemonが担当し、編曲は鷺巣詩郎によるものです。このシングルは、同年に放送された南野陽子主演のドラマ『熱っぽいの!』の主題歌としても知られています。B面には「風の前奏曲（プレリュード）」が収録されており、こちらもドラマの挿入歌として使われました。特筆すべきは、この曲の制作がWinkのデビュー決定からわずか1週間後に行われたという速さです。本作の発売日である4月27日はドラマの放送期間と重なっており、テレビの露出を通じて多くのリスナーに届けられました。

Winkは当初、アイドルというよりアルバムアーティストとしてスタートする予定でしたが、このデビュー曲がテレビドラマの主題歌となったことで、彼女たちの音楽スタイルや方向性に大きな影響を与えました。デビュー時には広報キャンペーンは行われず、ビジュアルの発表も控えられていました。宣伝はラジオや有線に限定され、これが結果としてWinkのアイドルとしてのイメージを強化させることになりました。

チャートの動向と売上

「Sugar Baby Love」は、オリコンチャートで1988年5月23日付で最高20位にランクインしました。この曲は、5月9日付で28位、7月11日付で64位といった具合に、連続10週にわたり100位以内にランクインし、アイドルとしては長いチャート滞在期間を記録しました。また、年間ランキングでは5.939万枚の売上で152位となり、同年にデビューした新人としては11位に位置付けられていました。実際、Winkの総売上のうち約70%がこの楽曲からのものである点も非常に重要です。

エピソード

1998年の夏、Winkは地方キャンペーンを行い、その際にはピンクのメイド服を着用していましたが、岡山キャンペーンの前日にこの衣装を山手線の中に置き忘れてしまい、紛失してしまうという事件も発生しました。その後、キャンペーンの際はひまわりやバラの絵柄のワンピースに変更されました。このエピソードは、今でこそ笑い話となっています。

1989年4月24日の『歌のトップテン』では、スタッフがこの失われた衣装を再現し、Winkに贈呈したというエピソードも記録されています。その際、彼女たちは受け取った衣装を着用して「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」を歌唱しました。

収録曲情報とカバー

「Sugar Baby Love」は、収録アルバムにおいても多く取り上げられています。例えば、オリジナルアルバムやリミックス・バージョン、あるいはライヴアルバムにも収録され、多様なアプローチで楽しまれています。さらに、台湾の女優ヴェガ・ツァイによる北京語カバーも存在しており、日本だけでなく国際的にも愛されている作品となっています。

このように、「Sugar Baby Love」はWinkのデビューを飾る重要な一曲であり、今でも多くの人々に親しまれ続けています。

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